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2009年05月12日

■豚・鳥・人インフルエンザ菌がミックスする不安

鳥インフルエンザは人間の犠牲者の60パーセント以上を死亡させるが、それは人から人へは容易にはうつらない。
豚インフルエンザはくしゃみや握手で感染することがでる、しかしそれは感染した人々の少ない部分だけを死なせている。
それで、両方のフルが混合すれば、何が起こるのか。このシナリオは科学者達の心配になっている。

この2つのウイルスが、おそらく鳥インフルエンザが風土病であるアジアで、出会い、混ざって、感染力が強く、かつ致命的な新しい菌になって、世界中に拡大することができる。

専門家達はこの可能性がどれくらいになるのか確かではない、しかし、多くの専門家達は、この新しい豚インフルエンザ菌株(ブタと人間と鳥のウイルスの先例がない混合体)が、他のインフルエンザ・ウイルスから進化的に有利な遺伝子素子をひったくるのが特にうまいのを示している事に注目している。

「この特定ウイルスは他の遺伝子を拾う特異な能力を持つているように思える。」と主導的なウィルス学者ロバート・ウェブスター博士が述べている。彼の研究班は1998年にノースカロライナに在る養豚場で現在のインフルエンザ・ウイルスの祖型を発見している。

現在の豚インフルエンザ菌株(公式的にインフルエンザA H1N1として知られている)は24国で2,300人以上を病気にしている。

人々は鳥から鳥インフルエンザに感染しうるが、この鳥インフルエンザウイルス(H5N1)は人から人へは容易にジャンプしない。

この鳥インフルエンザウイルス(H5N1)は2003年後半にアジアで家禽群を襲い始めて以来、世界中で少なくとも258人を殺している。

世界保健機関は、5月6日に鳥インフルエンザの2件の新しい人間の発症を報告した。
1人の患者はエジプトで回復過程にあり、他の患者はベトナムで死亡した、これはH5N1ウイルスがなくなったのでは全くないという警鐘である。

過去3回のインフルエンザのパンデミック、1918年のスペイン風邪、1957-58のアジアのインフルエンザ、および1968-69のホンコン風邪、は、鳥にすべてリンクされている。だが、一部の科学者達はブタが1918年に役割を果たしたと信じている。

テネシー州メンフィス、聖ジュード小児科研究医院で働いているウェブスター博士は、鳥インフルエンザが現在の心配事であるべきだと述べた。

鳥インフルエンザはアジアとアフリカの地域では風土病であり、そして豚インフルエンザの発症が韓国と香港で既に確認されている。

ウェブスター博士はこう述べている:「私の最大の危惧は、このH1N1ウイルスが、インドネシア、エジプト、中国でH5N1の震央に入る時、我々は真の問題を抱える事になる。我々は何が起きているか非常に注意して監視していなければならない。」

米国疾病対策センターは、豚インフルエンザ自体を理解するのに忙殺されていて、鳥インフルエンザと豚インフルエンザ混入の可能性を見る為スタッフを分ける時間がない、と、スポークスマン、デーヴ・デイグルは述べた。

香港大学のインフルエンザ専門家、マリク・ペイリスは、もっと緊急の心配は、風邪の季節が南半球で始まるとき、豚インフルエンザが通常のインフルエンザ・ウイルスと混じる時である。そのような組み合わせが何を生じさせるかは不明である。

ペイリス氏は、豚インフルエンザ・ウイルスがカナダの農夫からジャンプして、約220頭のブタを感染させたことに、注目した。

「それが豚にもどされて、そしてまた豚から人間へ感染するだろう。だから、豚の中で、さらなる再組み合わせが発生する機会ができる事になる。」と、ペイリス氏は述べた。

これまでは鳥インフルエンザはブタに定着していない、しかしそれは変化しうると、彼は述べた。

「H5N1自身はブタ内で確立していない。もしそれが起きて、そして次にこれらの2つのウイルス両方がアジアのブタに定着すれば、それはかなり厄介なシナリオになる。」と彼は述べた。

ウェブスター博士は、彼の40年のキャリアで、豚と鳥インフルエンザ両方で画期的な研究をしてきて、ノースカロライナの豚と働いていた数人を病気にさせたウイルスから出た現行の豚ウイルスが、世界中の人から人へ感染拡大している「バッグ」に進化していく過程を追跡してきた。

ウェブスター博士は、豚インフルエンザ・ウイルスを過少視するのは巨大な誤りであると、述べた。

「このH1N1は大げさな事にはなっていない。それは子犬です、そして幼児です、それで、それは成長していくのです。このウイルスは繁殖していくのに世界の全人口を控えに持っているのです。--それはちょうど起こったところです。我々がしなければならないことは、それを監視することです。そして、それは弱虫になって、消えていくかもしれない、あるいは、それは嫌なものになっていくかもしれません。」と、彼は述べた。

Author:事務局 : 2009年05月12日 09:53