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2009年05月14日

■抗インフルエンザ薬使用の抑制と督促

メキシコシティー発--国連保険機関は、豚インフルエンザがまだ広まっているなか、このウイルスが変異してより危険になる場合にそなえて、適切な供給を確保するため、抗ウイルス剤の使用をハイリスク患者だけに制限するように各国に警告している。世界的な感染勃発は穏やかになったように見えるが、警戒が過度になっているのは明らかである。

さらに3か国キューバ、タイ、フィンランドが豚インフルエンザの初めての発症を確認報告した、そのすべてがメキシコに旅行した人々であった。

感染現況は、33カ国で推定総数5,916人が豚インフルエンザ発症が確認されていて、米国45州の3,009人、メキシコの2,282人、およびカナダの358人を含んでいる。

死亡総数は63人と比較的に低く、その内メキシコが58人、米国が3人、カナダが1人、コスタリカが1人である。

しかし、保健専門家はこのウイルスがこの先数カ月で高致命性になるのを心配していて、薬剤の在庫が限られているので抗ウイルス剤を過剰使用しない事が重要であると述べている。

世界保健機関は、抗ウイルス剤が最も危険な患者だけに与えられるべきであると12日述べた。

この国連のコメントは欧州諸国に向けられているようである。欧州諸国は、米国とメキシコよりはるかに積極的にタミフルやリレンザなどの抗ウイルス剤を使用していて、このウイルスが拡大する前にウイルス抑制の為可能な時はいつでも抗ウイルス剤を使用している。

WHOの医学専門家、ニッキ・シンドウ博士、は、こう述べている:国連機関は抗ウイルス薬の使用は、インフルエンザに対して身体防衛力を下げる他の病気や妊娠のような複雑な状況ですでに苦しんでいる人々をターゲットにすべきだと考えている。

米国疾病対策センターは、特に妊娠している女性は豚インフルエンザと診断されたら抗ウイルス薬を、胎児への作用が完全に知られているわけではないが、使用すべきであると述べた。

妊娠女性は、インフルエンザに罹っているとき肺炎によりなりやすい、そしてインフルエンザ感染は過去のインフルエンザ疫病では尚早出産の危険を高めている。

豚インフルエンザにかかっていた妊娠していたテキサス女性が先週死亡した、そして少なくとも20人の他の妊娠女性が豚インフルエンザに感染していて、重い合併症を持つ女性を含んでいる。

これらすべての理由で、このウイルスからの危険は、タミフルとリレンザからくる胎児への未知の危険より大きいと、CDCのアン・シュチャット博士は述べた。

スイスの製薬会社、「ロシュ・ホウルディングAG」は、565万人分に十分なタミフルをWHOに寄贈していると発表した。少投与量を持つさらに65万パケットが、子供のための新しい備蓄を作る為に用いられることになる。

メキシコは豚インフルエンザに感染している人と直接接触を持った人には誰にでもタミフルを与えていると健康相ホセ・エンジェル・コルドバ氏が述べた。そして今学校が始まったので、当局は、兆候を見せ感染が疑われるどの子供にもタミフルを与える計画である。

CDC職員はこう述べている:豚インフルエンザが今おとなしく思えるかもしれないが、このウイルスが、アジアとアフリカを循環しているもっと致命的でだが容易には拡大しない鳥インフルエンザウイルスと結合して、もっと危険なものに変異する危険がある。

Author:事務局 : 2009年05月14日 11:36