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2009年05月25日

■ファーストフード・レストランと卵供給の倫理

マクドナルドは、米国の同社レストラン向けに無檻鶏舎の雌鳥から何百万個もの卵を買うことに向かっては暫定的段階を取っている。これは米国とイギリスのファーストフードチェーンレストランの間で際立った方針の違いを狭める動きである。

シカゴを拠点とするこの「ハンバーガー帝国」は、毎年30億個の卵を使用するが、米国全体のバタリーケージ(狭い閉鎖型檻)に対して代替できる養鶏卵の実施実験「トライアル」に参加しているところである、これは、巣空間と止まり木を含む「放し飼い環境」と拡大された飼育枠を検査する事になるものである。

この研究で何万羽の鶏によって産まされた卵が、2011年までにマクドナルドの1万4000の米国レストランで、「Egg McMuffins」と他の朝食メニューに現れ始める事になっている。

動物権利活動者達はこの動きにたいして「混じった反応」を見せていて、一部はマクドナルドが、できるだけ長い間この過程を引きのばして不要な研究で足を引きずる渋りをしていると、非難している。

しかし、今回の米国でのイニシアチブはマクドナルドの大西洋横断したヨーロッパでの営業にある10年になる[消費者要求をいれた進歩的な]「変形」に対応する事で始まっている。

イギリスでは、動物権利が顕著な大衆の関心事であるので、ほとんどすべてのマクドナルドチェーン店の卵は放し飼いの鶏から来ている。そしてこのチェーンには、2010年までに100%無檻鶏舎の鶏を使用するコミットメントをしている。

しかし現在まではマクドナルドの米国営業はバタリーケージに忠実であった。「私たちの経験と証拠は、両方に余地があって、両方に是と非がある事を示している。」と、マクドナルドの企業社会責任主任、ボブ・ランガートは述べた。

ランガートは、「ケイジ檻」を放棄する利点には「客観的情報と科学の不足」があると述べた。

彼は、放し飼い農場には「攻撃的なふるまいの問題、死亡率の増加の問題、そして清潔の問題」を含む不利があると、述べた。

マクドナルドの英国チーフエグゼクティブ、スティーブ・イースターブルックは、放し飼いの卵から公正取引協定のコーヒーと有機ミルクに及び、彼のオペレイションの進歩的な政策を強調するのに苦心していた。

マクドナルドのグローバル本部の職員は、同社のオプションは、北アメリカの卵供給チェーンではたった5%の卵だけが非檻の雌鳥から来るので、米国では制限されていると、述べている。

しかし、「米国人道協会」は、マクドナルドチェーンが、「バーガーキング」、「クイズノス」、「デニーズ」、「ハーディー」のような競争相手と比べて、それらのすべてが無檻卵を使用しているのに、ずっと後れを取っていると述べた。

同協会の専務理事、ポール・シャピロ、は、こう述べている:「バタリーケージの有害な影響については既に「充分な科学」がある。この会社は、この非常に控え目な正しい方向に進むのに2年待つ必要はない。」

Author:事務局 : 2009年05月25日 11:56