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2009年05月27日

■アメリカの大学生が生きがいを農業実習に求めている

女子大学生エリン・アクセルロッドは、先週、都市学研究の学位を取ってバーナード大学を卒業したが、今年の夏はマンハッタンの彼女の5人のルームメートと浴室の使用順でもめる事は無いだろう。

代わりに、彼女はテントに住んで、野外の堆肥用トイレを使用して、カリフォルニア、ペタルマ近くの有機農場で野菜を取り入れているだろう。

彼女は、今年の夏にインターンとして農場に向かう文科系学生のニューウェーブの一部である、それは、仕事をさがして、たとえその仕事はほとんど何も支払われないかもしれないが、社会の変化を求めての動きである。

少数の学生は自分自身の農場を運営することを望んでいる。他の学生は、政府食糧政策を変える事で働く計画をたてている。一部の学生はアカデミー生活の厳しさからの脱出を探している。

キャサリン・アダムは、農務省によって融資されている「全米持続可能農業情報サーヴィス」を運営しているが、今年は1,400の農場がインターン生を求めていて、二年前の数字のほとんど三倍になっていると述べている。

小さな農場は新しい農業研修生を引き付けていて、安くて、熱心な助けを利用できるが、その数は2003年以来急速に増大している。

-活動としての農業インターンシップ-

食品システムに関しては大くを知っているが農作業については何も知らない人達を雇うのは、助けでもあるが頭痛にもなりうる。多くの学生にとって、農場での生活は、地域で栽培された食物に対し増大する熱意と食の安全と農業の環境影響に関する危惧に関して活動できる一つの方法である。

一部の学生は、食物が彼らの時代の政治運動であると、言っている。大学生のカッツは、農業が環境問題への彼の関心から生まれてきた事を発見して、「私はもう60年代に生まれたらよかったとは願いません。」と述べた。

キャンパスから田舎へ向かうこの「新しいラッシュ」は土地寄贈がある学校の従来の農学生の間では起きていない。

従来の農学生の多くは大規模農場やモンサントのような会社とのインターンシップを求めている。もっとも従来型農業を研究することへの関心は少なくとも10年間減少してきているとジョン・レガノルド、プルマンのワシントン州立大学土壌科学教授は述べた。

この傾向に対抗する為に、2006年にワシントン州立大学が有機農法学位を提供する最初の大学になったと、彼は述べた。

夏季の農業研修生の約1/3は「大学給付金」を受けとれる。残りの学生は、部屋、食事、週25ドルにしかならない固定給で満足しなければならない、またもっと大規模な農場では固定給は週300ドル以上になる。

アレックス・リーバマン(19歳)はそのニューウェーブの一部である。彼はフルベリ農場で1年を過ごすために聖ポールのマカレスタ大学で生物学学位に取り組むのを止めて休暇を取っている。

これはリーバマンの3回目の農場インターンシップになる。彼は1日の終わりに始まる筋筋肉の疲労を愛すようになっている。農場生活のリズムは、携帯電話とパソコンからの歓迎できる離脱である。

そして農場の仕事は、彼に世界を良くする為に何かをしているという気持ちにさせてくれる。彼はこう述べている「私がアフリカでの混沌とした貧困に影響を与える事ができる、あるいはワシントンの政治を変えることができるという確信は持てません、しかし、農場では私の勤労の成果を見ることができるのです。」

Author:事務局 : 2009年05月27日 07:40