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2009年06月22日

■EU11か国が遺伝子操作作物脱出で動く

ブリュッセル--11のヨーロッパ連合国が来週、遺伝子を組み換え(GM)作物栽培を抜けだす権利を求める事を来週予定している、これは複雑なEUの意志決定過程と年来のバイオテクノロジー政策の行き詰まりを切り抜ける為である。

この提案は、木曜日にルクセンブルクでのEU環境相のミーティングで提出されるのだが、各政府が適切だと考えれば、特定のGM作物タイプの栽培を制限することになるだろう。

この要求書は、公式決定が出される事はないかも知れないが、11カ国によって作成されるので、ヨーロッパのGM政策に関する議論に火をつけるのは確実である。

欧州委員会、EU執行部、は、既に2つの主なバイオテクを認可した法律、即ち遺伝子組み換え食物と飼料製品の輸入、を、再検討し始めている。

この文書は、オーストリア、ブルガリア、キプロス、ギリシア、ハンガリー、アイルランド、ラトビア、リトアニア、マルタ、スロベニア、およびオランダによって共同作成されている。

この文書はこう述べている:「多くの加盟国の国民の大部分がGMOsに対し不十分な状況と否定的態度があるのを考えれば、農業にGMOsの認定と使用に対処する新しいアプローチを見つける時期が来ている。」

ロイターによって得られた文書はこう述べている:「我々が予見する法的に最も健全な解決策は関連EU法律の一連のマイナー修正である。それは、個別のメンバー国が、その領土内でEU認定されたGMOsの栽培を制限するか、または無制限に禁止する権利を導入する事になる。」

-国家の自決-

この文書を作った11の国は、各国政府が自分の全領土、あるいはその所定の地域で、GM作物栽培を「禁止するか、または規制する」為に使用する社会・経済的基準のリストを作成する事をまた提案した。

現在では、GM製品の輸入あるいは栽培のEUライセンスはどれも、10年期間で、EUブロックの全27加盟国全体に及んでいつも適用されている。

EU法は、個別国のGM作物栽培あるいはGM製品輸入を規制する厳しい条件のもとで、条件適用(provide≒make a proviso)するが、認定ライセンス(authorisation licenses)は単一のEU地域内市場の原則に応じて、EUブロック全体で有効である。

しかし、現在のところでは1つだけのGM作物を作ってもよくて、それは米国のモンサント社が開発したトウモロコシのタイプはである。

この事はヨーロッパでのGMO承認を切望している産業界を始め、多くの親バイオテクノロジーEU国をいらいらさせてきている。

ヨーロッパ連合は長い間GM政策で分裂してきた。そしてメンバー国は一貫して、輸入のため新品種を承認するかどうかで衝突してきた。新品種輸入では今までに結論に達する事が出来ていない。

Author:事務局 : 2009年06月22日 19:11