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2009年06月01日

■最大手豚肉業者「スミスフィールド・フーズ」の悪名

養豚業界は、世界最大の豚肉プロセッサー「スミスフィールド・フーズ」社の遣り方を批評して、同社がその工場近くの居住者へ環境汚染と健康上の問題に責任があると批判している。

このフィルムは、2月にテレビ「Channel4」で放送されることになっていたが、法的な対応の恐れで取り消されていた。また、ロンドンの「Frontline Club」で計画されていた上映もまた今年取りやめられた。

ロンドンのバービカンセンターは、こおの映画上映をやむを得ず水曜日に延期させられた、スミスフィールド社の弁護士がこの映画は中傷的で、真実でない主張をしているという手紙をかいてきたからだ。この映画上映のショウは、この映画製作者、トレーシー・ウスターが、映画の内容へ個人的な責任を取るという保障書にサインした後に進められた。

スミスフィールド社のスポークスマンは、同社が、映画制作者を訴えると脅かしたことはない、または映画が上映されるのを阻止しようとしたことがない、だが不正確な事と誤った主張を取り除くように要求したと述べた。

スミスフィールド社は、米国の精肉ポーク市場の4分の1以上を支配して、イギリスとヨーロッパにも拡大している。それは2006年に2600万頭のブタを屠殺して、114億ドル(76億ポンド)の売り上げで、4.億2100万ドルの利益を上げている。

養豚事業はブタがすし詰めの状態で飼育されているのが示されている、それはバッテリーケイジの鶏の状態と同様で、さらに排泄物が不適切に処分されて、周囲の環境に漏れ出しているという主張がでている。

この映画製作者のウスターは米国で複数のスミスフィールド農場の近くに住んでいる人達をインタビューした、この会社が事業を始めたところでは、住民は喘息と消化関連の病気を含む健康異常を述べている、そして魚資源が駄目にされたと訴えている漁師がインタビューされている。この映画はスミスフィールド社のポーランドへの移動も記録していて、そこでは地元住民が同様の健康上の異常を経験していると主張している。

ウスター氏は、この映画をつくるのに4年をかけたが、こう述べている:「消費者が、自分の食に何が為されているか知る為に、この事を見ることが決定的なのである。」  スミスフィールド社の貧しい環境記録は、フェリシティ・ローレンス氏の本、「Eat Your Heart Out」にも記録されている、その本では著者は同社がヴァージニア州のペイガン川に汚染物質を不法に投棄した事で1億2600万ドルの罰金を課されたことを指摘している。

スミスフィールドは米国の農場で誤りを犯したことを認めているが、それ以来環境記録を改善させていると述べて、同社がブタを虐待しているというクレームを反論している。

Author:事務局 : 2009年06月01日 17:24