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2009年06月09日

■巨大石油と軍事政権と原住民虐殺と環境汚染

ニューヨーク--「ロイヤル・ダッチ・シェル」社、この巨大石油会社、は、ナイジェリアの前軍事政権による、人権活動家ケン・サローウィナと他の民間人の死刑執行に共謀していたという申し立ての訴訟を終わらせるために1550万ドル支払いの解決に月曜日同意した。

シェル社は、ナイジェリアで営業をし続けているが、「和解の過程」を援ける希望で、この訴訟に決着をつける事に同意したと述べた。

しかし、このヨーロッパ最大の石油会社は、詩人のケン・サロ-ウィワを含む6人の1955年の絞首刑では何も悪い事はしていないと述べた。

マルコム・ブリンデッド、シェル生産開発イグゼキュティブ・ディレクタ、は、声明でこう述べた:。「このジェスチャーは、シェルは、起こった暴力では役をなにも持たなかったが、原告者達や他の人達が苦しんだと云う事を認めるものである。」

ニューヨークの米連邦地方裁判所におけるこの訴訟は、シェルが、前のナイジェリア軍事政権と、ナイジェリアのオゴニ地域で環境保護と人権保護活動家達を黙らせる事で共謀していたと、申し立てていた。この石油が豊富なオゴニ地区はナイジェリアの南部に位置していて、サンアントニオ市の大きさになる。シェルは1958年にそこで活動を始めた。

シェルに対する主要な抗議は、同社の子会社、「シェル石油開発ナイジェリア株式会社」によるいくつかの活動に焦点を合わせていた。

1990年代の訴訟は、シェルの職員がナイジェリアの警察に武器を供給するのを助け、この石油が豊富な地域をシキュアリティ掃討するのに参加した、そして後に石油を漏えいさせるパイプライン建設に抗議している村民を撃つように政府軍に依頼したと述べていた。

原告達はまた、軍事政府が1995年11月10日にウィワ、ジョン・クプイネン、サタデイ・ドゥビー、フェリックス・ヌアタ、ダニエル・グボコ、バリネム・キオベイ博士を捕らえて、首吊りするのをシュルが手助けしたと、述べている。

首吊りされたウィワ氏は「オゴニ人生存運動」の指導者で、シェルに対して抗議集会を導いていた。彼はオゴニ地域での無数の原油漏出とガス発火でシュル社を批難していた。

「私は、彼がこれに満足しているだろうと思います。シェルは悪い行為は否定したが、彼らが決着をつけざるをえなかったいう事実は私たちの勝利です。」とウィワの40歳の息子、ケン・サロ・ウィワ、は、ロンドンから電話取材で述べた。

シュルは、家族に補償金を払う事以外に、シェルからの示談金は長年の弁護士費用を払う。そして、解決金の大きな部分、およそ半分、は、教育資金、農業開発、小企業サポート、成人識字プログラムを含むナイジェリアの社会的なプログラムに投資される「トラスト」を設立するのに使われる。

全体では、この解決はシェルの株主には看過できる影響しか与えないだろう。それは、シェルの歳入の100分の1以下にしかあたらないからだ。

「その解決金は私たちのクライアントの人生を取り戻せるほど十分なものであるのか。明らかにそうではない。」と、ジェニー・グリーン、1996年に訴訟を起こすのを助けたニューヨークの「憲法権利センター」弁護士は述べた。

しかし、グリーン弁護士は、今回の裁定は発展途上国で活動しているシェルや他の多国籍企業にメッセージを送っている、と、述べた。「人はビジネスの一部として人権抑圧を犯せない。そして我々は今回の決着には、≪アカウンタビリティ・社会的な釈明≫が在ると思っています。」と同氏は述べている。

Author:事務局 : 2009年06月09日 20:46