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2009年06月16日

■ナイアガラの水質保護と市民組織の参加

ナイアガラの滝、ニューヨーク、2009年6月15日(ENS)=合衆国とカナダは、37年になる「Great Lakes Water Quality Agreement」(五大湖水質協定)を最新化する事に合意した。この協定は、両国が「the Great Lakes Basin Ecosystem」の水の化学的、物理的、生物学的、な清浄さを回復して、維持する事にコミットするものである。

米国国務長官ヒラリー・クリントンとカナダ外務大臣ローレンス・キャノンは、土曜日にこの協定を近代化する意志を発表するため両国をつなげるレインボー・ブリッジで会合した。

五大湖水質協定は、五大湖とカナダ-米国境界にまたがるセントローレンス川の一部の水質への脅威に対処するものである。

五大湖水質協定が1972年に最初にサインされたとき、主要な問題はリンの過剰豊溢であった。

協定が1978年にアップデートされた時、主要な問題は、執拗な有毒物質を五大湖から取り除く事であった。

協定が1987年に改正された時、空気中の有毒物質を始め、地下水と沈殿物に在る汚染物質の「特定地点ではない(nonpoint)」起源に焦点を合わせる新しい項目が加えられた。

現在では、気候変動の脅威と他の問題が出現してきて、別の再交渉が必要になっている、と、担当官吏が述べた。

「現在の形では、五大湖協定は我々の共有生態系のニーズを十分には対処していない。」と、クリントンは述べた。

カナダ外務大臣キャノンはこう述べている:「これらの内陸水資源は世界最大の真水地上水系であり、我々の自然遺産であり、貿易、水運、農業、レクリエーション、その他のセクターに於ける何十億ドルの基礎である。五大湖水質協定を修正する事で、我々は、新しい挑戦に応え、汚染を抑えるために協定を近代化させます。」

この声明は五大湖水質協定が一部になっている「カナダ-米国境界水域条約」100周年の公式祝典の間に述べられた。

この五大湖水質協定は国際協力のモデルであると考えられていて、多くの成功を収めてきた。それには、ポリ塩化ビフェニル、水銀、ダイオキシンやフランなどのような、汚染物質レベルの減少を含んでいる。

しかし、五大湖は、現行の、また出現しつつある困難な課題からの危険に直面している。例えば、人口増大、都市化、土地利用慣行、侵入生物種、新しい化学物質、気象変動の衝撃、が現れている。

非営利共同市民組織、「Great Lakes United・五大湖連盟」は両国が五大湖水質協定を再交渉するという発表を歓迎している。

「どんな再交渉も大衆がかかわっていかなければなりません、そして、五大湖が来たる数年さらに何10年間にもわたって直面する問題に対処する枠組みを築き上げなければなりません。」と共同市民組織「Great Lakes United・五大湖連盟」のジャクソン氏は述べた。

カナダ政府の五大湖水質協定を修正する意図の発表は、オンタリオ政府、「First Nations」、自治体、非政府団体、他の五大湖利害関係組織、からの意見を考慮した後に、出された。

キャノン氏はこう述べた:これらのパートナー達の継続的参加は、修正される協定が行動への協力課題の設定を確かなものにするのに重要である、それは五大湖水質と水生生態系の健全を向上させ続ける為すべての関連者達によって実践されるものである。

Author:事務局 : 2009年06月16日 17:13