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2003年04月28日

■NGOがイラク救援で米国GM食物の放出に反対する

■NGOがイラク救援で米国GM食物の放出に反対する

NGOはイラクにGM食物をダンピングするのに反対して、国連中心の役割を支持する。インドはイラク再建プロセスに主要な役割をはたすのに用意ができている。

報告者 アショク・ B・シャルマ。

ニューデリー発4月13日:米国と同盟軍によるイラクの大部分の占領の後に、人道的な食物援助の問題は、戦争で荒れた国のなかで陰鬱な事になっている。オックスファムとグリーンピースを含む世界のNGOは、イラクへ米国によってダンピングされる遺伝子組み替え(GM)食物に抗議し始めた。フランス、ドイツ、ロシアのような国は、米国企業がすべての機会を鷲づかみするのではなく、厳格にUNの監督の下でイラクでの救援と再建事業がされることを要求している。

国連食物農業機構(FAO)は、イラクの農業が荒廃し、食糧の危機と家畜の病気をもたらすかもしれないと述べている。国連は、イラクを再建するために、22億ドルを求めている。この間、いくつかのグローバルなNGOが、戦争で破壊されたイラクの現在の状況は、インドがイラク社会復帰プロセスに参加するにはまだ好ましくない、と言っている。しかし、連合農業大臣、アジット・シン、は、インドには溢れている食物の貯蔵があるので、力になれるだろうと感じている。
もしUN監督の下でそのような対策が取られれば、インドや他の国も、再建のプロセスに参加できるであろう。

バングラデシュの3のヴォロンティア組織、すなわちUBINIG、Nayakrishi Andolon、およびNarigrantha Prabartana、が、国連世界食物プログラム(WFP)、と他の国連機関に手紙を書き、イラクの戦争犠牲者にGM食物を援助に使わないように要請した。
彼等はまた戦争後に米国が、イラクでの栽培にモンサントにより最近開発されたGM小麦を導入しようとするかもしれないと警告をしている。彼等は、従って、戦争後の再建と社会再生の仕事は、米国ではなく、国連によって監督される事を求めている。

WFPへの共同の手紙において、バングラデシュの3つのNOGはこう述べている。「私達は、多国籍石油企業だけでなく、連合したGM食品産業がが「人道的な」支援の一部として未試験で他でも望まれないGM食物を配布しようと、画策していると言う情報を獲得している。」米国は、イラクでの死者と負傷者の上で米国の自国の経済問題
の多くを解決する用意を整えている。彼らは、すでに、アフリカの飢饉で苦しんでいる人々への食料供給に、ジャンクなGM食物を利用しようとしてきた。しかし、アフリカの政府のいくつかはGM食物を受け入れなかった。その代わりに彼らは飢えたままでいることを選んだ。
米国食物援助は通常「紐付き援助」に拘束されている。「米国公共法480の下で」自国の企業から購入されることを義務づけている。米国では、GM食品は非GM食物と混入されて、国内消費、輸出、人道援助用に当てられている。だがGM食物のラベル付けはされていない。

Oxfam Internationalは、人の健康と生物多様性を汚染から隔離する必要性、食物の援助受容国の社会的な、文化的な状況を尊重する必要性を強調し、さらに、政府とFAOが食物援助においてGMOの供給を防止する食物援助基準を作り出し、実施することを政府とFAOに督促している。グリーンピース・インターナショナルは、各国の外務大臣に、米国が自国のGM食品を捨て置きする手口に反対して闘うことを勧めている。フィリッピンの農民の組織は、イラクの侵略に抗議をするため、米国からの農産物のボイコットを最近要求している。

しかし、イラクでの米国の救援と再建を監督しているUSAIDは、違った見かたをしている。USAIDは、米国で導入されているGM食物は健康には害がないと主張している。米国で商業用の栽培を許されているGM作物は、高い生産性を持っていると主張している。しかし、USAIDは以下の事を認めている。「USAIDの契約と援助金の80パーセント近くが、アメリカの企業に直接行っている。さらに外国への援助プログラムが、農業商品のための主力市場を生み、アメリカ産業の輸出のための新しい市場を作り、またアメリカ人にとっての数十万の仕事を意味している。」 
USAIDは、これ以上の議論を回避するため、米国からの出荷に時間がかかるかもしれないとして、緊急の救援事業を支えるためにイラクへの食物援助を地域から購入する為に2億ドルをWFPに寄贈すると最近発表した。


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Author:事務局 : 2003年04月28日 16:50