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2005年01月12日

■ペルーでFMD(足口病/こう蹄疫)勃発で牛が死亡

■ペルーでFMD(足口病/こう蹄疫)勃発で牛が死亡
  抹殺処分でなくワクチン対処が採られる

 ペルーの足口病/こう蹄疫で牛が死亡し、人は病気になる

 1月7日にペルーは伝染性の足口病/こう蹄疫(FMD)が牛に勃発したことを報告した。これは 6ヶ月ぶりの勃発で、9頭の牛が死亡して、10人の人が感染した。ペルー国立農業保健局(SENASA)は、こう述べている:今回の勃発が起こったペルー南部沿岸のサマ谷が隔離封鎖されて、状況はコントロールされている。「サマ谷には約2,600頭の牛がいて、最大60頭がリスクに面してる。」と、SENASAのディレクター、オスカー・ドミンゲスは、ロイター通信社に話した。SENASAは、病気を封じ込めるために、4,000の予防接種薬をこの谷に送り、牛を屠殺することを計画していない。ドミンゲス氏はこう言った。この新しい勃発は、1950年代にこの谷で起きた深刻な感染事件から土中に残っていたバクテリアによって引き起こされたものである。チリー国境に接しているタンカの南部省の保健局長、エドガー・テジャダ氏、は、金曜日に感染した人々は同じ家族の人達であると、RPPラジオ局に、伝えた。

 テジャダ氏は、「1月3日以来、私達は、汚染された肉と肉製品を処理することから感染した10人の患者を登録しました。」と言った。7人の人々が入院させられたが、病状は改善してきている、と、彼は言った。この病気が人間に出る場合は厳しくなく、一般にインフルエンザに似た徴候が出て口辺に水疱ができる。ペルーは2000年以来初めての勃発を2004年6月に報告し、それをコントロールするために、その際最低88頭の牛を屠殺した。ペルーは牛肉の主要な輸出国ではないが、このウイルスが例えば輸出の果実や野菜で外へ移される事が可能なので、FMDなしのステータスを回復することを切望している。ペルーで、これがもし阻止されなければ、FMDがない合衆国との自由貿易条約の会談に悪影響がでそうである。

 現在ペルーでは夏である。従って、FMD細菌の環境中での生き残りには制限がある。確かに、このウイルスはその環境下で残存できるが、以下の条件がある:乾燥排泄物においては14日間;尿内で39日間、汚泥中で6ヶ月間、夏季の地中で3日間;そして冬季で28日間残存できる。FMDウイルスの生き残りは、環境のpHにもまた依存している:以下のようなニュートラルなpHを好む。それは4℃でpH/不活性時(pH / inactivation time at 4 deg C)である。

参照:
International Society for Infectious Diseases
Date: 8 Jan 2005
Cattle dead, humans ill from foot and mouth disease in Peru

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2005年01月12日 15:36