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2005年06月03日

■マレーシアの海~人間の活動がサンゴ礁を死滅させようとしている

■マレーシアの海~人間の活動がサンゴ礁を死滅させようとしている

 もし何か生きている有機体であらゆる方向から脅威に直面しているならば、それはサンゴである。その脅威は、海洋を酸化させる汚染、水温を上げる地球温暖化、海中の堆積をもたらす開発、サンゴの生息地を破壊した引き網漁、を含む。増大するシュノーケル使用者達やダイバー達が日焼け止めクリームを使用する事は、些細な事に見えるかもしれない。それは人の皮膚を保護するためであるが、サンゴを守るためには何の役も果たしていない、という事を、メンガバンテリポットにある科学技術マレーシア大学(Kustem)による研究が示している。そのオイルベースの日焼止め化粧品は、その名前通り紫外光線を塞ぐのだが、それが海の表面に浮かぶ場合、サンゴの成長に必要な紫外線を遮断してしまう。

 プラウ・ビドン研究センターを本拠にしているKustemの科学者、バハリム・ムスタパ、は、こう述べている:マレーシアの80パーセント以上のサンゴ礁の生き残りが、人間の活動によって脅威にさらされている。サンゴ礁の白化はどこででも明らかである。これらのサンゴの死は自然に、また不自然に起こる。どちらの状況においても、人がそれに関与している。私達は、汚染、開発による堆積、トロール漁法等のより明らかな不自然な原因を心配しているが、他方人間は海の生態系の自然なバランスにも手を加える事を始めた。

 彼はこう言った。「そのよい例は、サンゴのポリープをむさぼるので有名な「茨冠/鬼ヒトデ(Crown of Thorns (COT))」の過度な除去である。大量のサンゴの漂白化が起こる時には、サンゴの1つの種類が領域を支配してしまう。私達はサンゴ種のバリエーションを失う事になってしまう。マレーシアのサンゴの生き残りは、公衆と民間部門両方の環境悪化を阻止する意思に依存している。緒島の海洋公園に官報で通達するだけでは、海の環境を保護する確実な手段ではない。もっと厳しい抑制手段が必要である。もし私達がサンゴ礁の美を訪問して満喫したいならば、もっと高い公的な自覚がなければならない。」

参照:
New Straits Times - Malaysia News Online
Wednesday, June 01 2005, 6:01:37 PM
Coral reefs: A dying situation?
Rosli Zakaria
BESUT, May 31:

Author:事務局 : 2005年06月03日 10:28