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2007年01月15日

■アジア各地で続発する鳥インフルエンザが警戒態勢を強めている

先週インドネシアで四人が鳥インフルエンザで死亡し、中国と韓国では新しい人への感染報告が出て、ベトナムの南部メコンデルタの農場全体にこのウイルスが広がり、アジア諸国は警戒態勢を高めている。

ベトナム駐在の世界保健機構主任、ハンス・トロウドソンはこう述べている:「我々はパンデミックがある段階で来る事は分かっている。
それが理論的には、来週、あるいは10年後にくる事はありうる。我々が知らない事はそれが何時か、あるいはどの型のインフルエンザウイルスがそれを起こすのか、である。我々が鳥インフルエンザの事を恐れている理由は、それが潜在的にパンデミックになりうるからであり、そしてもしそれがパンデミックになるなら、それが起こす疫病の重大さで、とても巨大な、そして破壊的な衝撃を与えるからである」

各地の勃発がアジアに鳥インフルエンザの厳重警戒態勢を取らせている。

ハノイ発:インドネシアで鳥インフルエンザによる4人の死、ベトナムやアジアの他の地域での多数の新しい家禽の疫病発生、は、このウイルスがこの北の冬季中に再台頭することができるというサインである。
たいていのアジアの国が、鳥インフルエンザの拡大防止と抑制で1年前よりずっと良く準備されているのだが、疫病専門学者達は、アジア地域に拡大したままでいるこのウイルスについて、安穏でいる余裕はない、と、警告している。

ベトナムの世界保健機構 (World Health Organization)主任、ハンス・トロウドソン(Hans Troedsson)は「心配はまだそこにあるのだ」と言った。そしてベトナムでは1年の中断の後に鳥インフルエンザがここ数週間で6つの南部の州にある多数の農場に蔓延していった。

ハンス・トロウドソンはこう述べている:「我々が見ているものは-ベトナムで家禽の疫病が勃発しているだけではなく、中国とインドネシアなどでも人間の発病が起きていて、-このウイルスがまだ依然として存在しているという明かな兆しである。そしてこのウイルスは、変化し、そして人から人へと容易に感染していくことで、最悪のシナリオでは広域悪疫を起こす型のウイルスに変貌する潜在的な能力を持っている」

先週インドネシアで四人が鳥インフルエンザで死亡し、中国と韓国では新しい人への感染の報告が出て、ベトナムでは南部メコンデルタの農場全体にこのウイルスが広がり、アジア諸国は警戒態勢を高めている。

ハンス・トロウドソンはこう述べている:「インフルエンザウイルスには季節のパターンがある。それはずっと寒くなる時、いっそう活発になる。温度が下がるとき、通常すべての呼吸器感染ウイルスはいっそうアクティブになるものだ。冬季中人々の行動も同じく変化する。人々は家の中で多くの時間を過ごす、そして家はいっそう混雑している、それで人々はウイルスを広げるリスクにお互いをさらす事になる」

専門家達はこう述べている:今のところこの高致死性ウイルスが、人の間に容易に広まるなウイルスに突然変異したという証拠はなく、脅威を感じる原因はない。
中国は6カ月間で先週鳥インフルエンザの最初の人間の発症を報告した、しかし病気になったその農民は完全な回復をした。

WHO報道官ジョアンナ・ブレント(Joanna Brent)はこう述べている:「我々は1年を通じて警戒態勢をとる必要がある、しかしこの発症は特定の警戒の原因として見られるべきではない。6カ月で1つの孤立した症例が不安になる兆しには確かにならない。そして人間に対する脅威レベルは変化していないままである」

しかしエキスパート達は、中国、ベトナム、他のアジア諸国が2月中旬に旧正月を祝うとき、リスクが増加するだろうと警告している。旧正月では家禽と人々の両方の動きが急激に増大するからだ。

渡り鳥は変わらずリスクを呈示し続けている、と、ヨーク・チャウ(York Chow) 、香港保健省長官が警告した。香港では死んだ野鳥が鳥インフルエンザウイルスのもっと穏やかな菌株に対して陽性テスト反応を示したばかりである。「これは世界全体が直面している真のリスクである」、とチャウ氏は言った。

鳥インフルエンザが去年の冬に、アジアから中東、ヨーロッパ、アフリカに至るまで席捲した時から、国連機関と各政府は、監視体制とワクチン接種を改善して、医療サービスを引き上げて、そして抗ウイルス薬を備蓄してきた。けれども対策にはギャップがあり、多くの僻地のアジア地域にいる小さい養鶏業者に対するワクチン接種推進、そしてウイルスについてのインフォメーションを伝達する事はまだ不十分である。

インドネシアは最強の打撃を受けている国として去年ベトナムを抜いた。そして今は61人の死亡を記録してしまった。インドネシアの政府健康高官ニョマン・カンダン(Nyoman Kandun)はこう述べている:教育が鳥インフルエンザに対する戦いで最優先事項である。人々はこの問題に参画する必要がある。容易に皆によって理解されるように、インフォメーションをパッケージするのは政府の仕事である。

「インドネシアは広大である、そして我々は家の近くで家禽と他の動物を飼う文化を持っている。これは変える必要がある、あるいは余分の警戒が実施される必要がある」と彼は言う。インドネシアにある群島の当局者が、ワクチン接種推進策が効果的である事が分かったと主張している。しかし彼らは裏庭家禽のおよそ10パーセントにしか有効なワクチン注射をする薬しかないと、言っている。

タイでは、病気コントロール主任のサワット・サンスラジャーン(Thawat Sunthrajarn)はこう述べている:「脅威を感じる、また自己満足を感じる原因もない。だがタイは、ベトナムと中国で疫病再勃発の報告があるので、厳重警戒態勢にある。我々は全国で同じ処置を依然実行していて、そして全国的な官吏の訓練を実施している」 90万人のボランティアが3カ月ごとに養鶏場の周辺を消毒剤スプレーする対策を現在実行している。

鳥インフルエンザは容易に人に感染しない、そしてこれまでのところ2003年以来161人を世界中でを死なせた。この数は多くの病気に比較して比較的小さいものである。けれども鳥インフルエンザがパンデミックになる脅威は真実である、とエキスパート達は言う。

"ハンス・トロウドソンはこう述べている:「我々はそれがある段階で来ることは知っている。パンデミックが理論的には来週、あるいは10年後にくる事はありうる。我々が知らないことはそれが何時か、あるいはどの型のインフルエンザウイルスがそれを起こすのか、である。我々が鳥インフルエンザの事を恐れている理由は、それが潜在的にパンデミックになりうるからであり、そしてもしそれがパンデミックになるなら、それが起こす疫病の重大さで、とても巨大な、そして破壊的な衝撃いを与えるからである」

Sent: Monday, January 15, 2007 3:42 PM

Author:事務局 : 2007年01月15日 15:42