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2007年02月20日

■米国で家畜の虐待規制が支持裁定を受ける

ニュージャージー州農業省は、州議会立法府からの命令に従って、家畜の人道的な世話、飼育、マーケティングを支配する規制を採用した。
この規制は、家禽、うさぎ、豚、牛等の動物に適用される。家畜保護団体が提訴で取り上げた虐待には次の慣行が含まれている:搾乳を容易にする為乳牛の尻尾を切断すること、妊娠している豚とヴィール肉牛を木枠に閉じ込めること、フォアグラ生産でガチョウの肝臓を拡張させるため強制餌食をさせる事、衰弱した家畜や「ダウンした家畜」、歩行不能家畜を、人用食物に屠殺する為に引きずって行く事、がある。

AP通信

ニュージャージー州ニューアーク (NEWARK)-

農場家畜の人道的待遇の為の新しい州基準を設定する事は、不合理でも、きまぐれでもないと、州上訴裁判所が満場一致で裁定し、動物権利と食品安全グループの連合体によって出された規則を阻止する試みを、排除した。

ニュージャージー州農業省(NewJerseyDepartmentofAgriculture)は、州議会立法府からの命令に従って、家畜の人道的な世話、飼育、マーケティングを支配する規制を発展させ、採用した。この規制法は、家禽から、うさぎ、豚、牛までの動物に影響を与えるものである。この規制の一部は2004年6月に採用されていて、他のものは最近採用されている。

市民団体「農場安息地」(Farm Sanctuary)、や他の半ダースの動物福祉団体、有機消費者グループ、個別の農場は、は、これらの規正法を訴えて、一部が非人道的なやり方を容認していると主張している。農場安息地は、そのステートメントで、上訴裁判所の裁定に失望していると言った。

農場安息地の会長ジーン・バウア(GeneBaur)、はこう述べている:「農業省は、人道的というのを、共感、同情、思いやりの特徴があるものとして定義している、だがその一方で、その定義を無視する基準を作り出していて、耐え難い動物虐待を許容している」

これらの保護団体が提訴で取り上げた慣行の中には次の慣行が含まれている:乳を絞ることを容易にする為乳牛の尻尾を切断すること、妊娠している豚とヴィール肉牛をその体がやっと入るくらいの木枠に閉じ込めること、フォアグラを生産するためガチョウの肝臓を拡張させるため強制餌食をさせる事、衰弱した家畜や、「ダウンした家畜」、歩行不能な家畜、を、人用食物に屠殺するため運んでいる事。

ニュージャージー州獣医、ナンシー・ハルパン博士(Dr.Nancy Halpern)、はこう述べている:倒れた牛は法律でこの州では屠殺所に持っていけない、そして他の家畜も病気の心配がないものだけが屠殺される。またそういった家畜は引きずって行くのではなく、人道的に輸送できる。

ハルパン獣医は、雌牛の尻尾を切り捨てる事は何年も前には広範囲に行なわれていたが、今は時折されていると言った。またニュージャージー州にはヴィール/子牛肉牛を飼育するオペレーションがない、と、ハルパン獣医は付言した。そして同獣医は妊娠している豚を木枠等に閉じ込めている農場は知らないと言った。

フォアグラはニュージャージー州では現在生産されていない。だがこの強制肥育を禁止する法律が去年の秋に提案された。
「我々はこれらの規制に、異論がでる状況さえ含ませるようにしている。そして我々は米国や他の国々の利用可能な科学知識を参照する事を確認している」、とハルパン獣医は言った。

農場安息地の報道官、トリシア・リタブッシュ(Tricia Ritterbusch)、は16日にこう述べている:保護団体はこの規制実施の為闘ってきた。もっともニュージャージー州は主要な農場の州ではない。そしてニュージャージー州では問題の慣行の一部は実施されていない。ニュージャージー州はそういった規則を実施する最初の州になる。

Author:事務局 : 2007年02月20日 10:38