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2007年10月31日

■米国で養鶏ケージを使わない卵を求める動きが強まっている

オハイオ州フォートリカヴァリ-発13,000羽のめんどりが鶏舎の床を歩き回って、翼を広げて、そして卵を生むことを誘う暗いエリアを提供する赤いプラスチックの扉が付いた「ネストボックス」の中に入っていく。

この3カ月前は、同じ鶏舎が約4倍のニワトリ数を収容していた、しかしニワトリはお互いの上に積み重ねられた小さいワイヤーケージに閉じ込められていた。

鶏卵農場は鶏舎改造で何十万ドルも使って、ケージなしで卵生産を増やしている。それはケージを取り壊して、新しい床をインストールして、飼料と水やり場を再構成設置して、換気システムを変えている。

「それは成長している市場である。我々はゆっくりした、着実な増大を見ている」とジェリー・ナプケ(JerryKnapke)、フォートリカヴァリ・エクゥイティ社(FortRecoveryEquity)オペレーション・マネージャー、は、述べた。彼の会社は米国で9番目に大きい卵プロデューサーである。

ナプケ氏は無ケージが米国で生産される卵の大多数になる事は期待していない。しかし彼は自社の60の契約農場によって育てられる650万羽のニワトリの5パーセントが次の6カ月以内に無ケージになるであろうと予想している。

「鶏卵生産者連合」はこう推計している:米国産鶏卵の5パーセントは、ケージなしか、あるいは有機で、3年前より2パーセント増になる。また有機栽培卵は、屋外へのアクセスを持って、そして有機栽培飼料だけを食べさせられる、無ケージニワトリによって生産されている。

バーガーキングは3月にその供給元に無ケージ卵を求め始めた、そして同店は年の終わりまでにレストランチェーン卵の少なくとも2パーセントを無ケイジ卵が占めることを希望している。「ハーディー」と「カール・ジュニア」ファーストフード・チェーンが9月に無ケージ卵を買い始めると言って、来年7月までにはその卵購入の2パーセントを占めるように計画した。

これらの会社はこの動きがよりよい動物保護を促進する事を意図していると言う。

ポール・シャピロ(Paul Shapiro)、米国動物愛護協会の工場型農場へのキャンペーン上級部長、は、こう述べている:養鶏ケージがひどくニワトリの自然に必要な事を制限して、歩く能力を制限する一方、ニワトリが翼を広げたり、巣を作ったり、そしてとまり木に休んだりできなくしている。

無ケージ卵を生産することは利益があるが、いっそう費用がかかって、そして労働集約的である。無ケージ鶏舎に改築する事は、一羽につき12ドルか22ドルまでかかる。新しい建物にすれば一羽につき最高30ドル費用がかかることになる。

1ダースの大A級(GradeA)ケージ卵は、米国農務省によって行なわれた17,000人の小売業者の最近調査によれば平均1.18ドルの値段であった。それは比較すれば無ケージ卵では2.58ドル、有機栽培卵では3.53ドルになる。

一部の卵プロデューサーは無ケーオペレーションに移行をすることをしぶっている。

めんどりをケージで飼う事はニワトリの動きと自然な行動を制限するけれども、上手く行なわれるオペレーションはクリーンで、そして効率的である、と、ジョイ・メンチ(Joy Mench)、カリフォルニア大学(University of California)動物科学教授、は述べた。彼は養鶏産業の動物保護ガイドラインを書くのを手伝った。

食物、水、薬が容易に与えられる、そして排泄物は、ケージフロアを通って落下する。ケージ飼いニワトリは、共食いをするようにはならなく、あるいは骨折があまり無い。骨折はよくある問題で、卵殻を発達させる為にとても多くのカルシウムを転換させるので骨粗鬆症になる事が多い、とメンチ氏は述べた。

ジーン ・グレゴリー(Gene Gregory)、ユナイテッド卵生産者連合(UnitedEggProducers)社長、はこう述べている:一部の小売り業者は、デモンストレーションを演出し、全面新聞広告を出し、そして会社に無ケージ卵を買うよう圧力をかける動物愛護運動家によって威嚇されていると述べている。

カリフォルニアでは、動物保護団体が、養鶏業者にニワトリが翼を広げるのに十分な大きさがある囲い地でほとんどの産卵めんどりを飼うよう要求する2008年11月の市民投票にイニシアティヴを与える署名を集めている。

カリフォルニアのモデスト近くにある家族所有の養鶏事業で150万羽を飼育しているゲーリー・ウェスト(GaryWest)は、そのような要求は卵価格を2倍にして、消費者が自分自身の食料購入をする権利を奪う事になるだろうと、述べている。

「今日たいていの農民によって使用されている最新のケージ生産システムは、動物保護と行動に関する主な独立した科学エキスパートによって、人道的で、倫理的である、と、みなされている」とウェスト氏、卵生産者連合の次期会長が、述べている。

一部の卵プロデューサーにとっては、無ケージになる事は、ニワトリが自由に納屋の回りを歩き回っていた時代に逆戻りする事である。「ほとんどの人は、一度これを始めれば、それが自然に戻る事になるから、本当にそれが好きになるのが、分かるだろう」と、ナプケ氏は述べた。


ネット上で:
結合した卵プロデューサー :http://www.unitedegg.org/
米国動物愛護協会: http://www.hsus.org/

Author:事務局 : 2007年10月31日 17:25