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2007年11月28日

■オーストラリアの二州がカノーラ遺伝子操作作物の禁止令を撤回する

シドニー:オーストラリア:オーストラリアの二つの州が27日に遺伝子組み換えカノーラ油菜種に対する禁止令をひっくり返し、農民に遺伝子修正食用作物を栽培することを許すオーストラリアでの始めての展開になった。

ニュー・サウスウェールズ州とビクトリア州は、地域産業が国際的に競争することができるようにと、遺伝子組み換えカノーラに課せられていた4年間の停止/モラトリアムを終わらせると発表した。

イアン・マクドナルド(IanMacdonald)、ニューサウスウェールズ州主要産業大臣、は、農民が遺伝子変更作物を利用できないので、農民が合衆国とカナダでの貿易の機会をなくしている、と、述べた。

一部の研究は遺伝子組み換え作物が、非遺伝子操作作物より高い生産性がある事を示している、しかし批判者達は、人工的に遺伝子加工された植物は環境に被害を与えると述べている。

マクドナルド大臣はステートメントでこう述べている:「市場状況が変わっている、遺伝子操作カノーラ油菜種は世界の交易の70パーセントになっている。農民は遺伝子操作カノーラを栽培したいかどうかの機会が今や持てるだろう」

カノーラの種は一般に料理やサラダドレッシングで使われるオイルと生産するために使われる。

オーストラリア連邦法は2003年以来オーストラリアで遺伝子変更されたカノーラ油の使用を許可している、しかし州の禁止令が実効的には全国的にこの油の使用を不法にしていた。

マクドナルド大臣はニューサウスウェールズ州での禁止令が来月のどこかで撤廃されるであろうと言った、そしてビクトリア州のジョン・ブランビィ(JohnBrumby)首相は、州全体の禁止令が2月に期限が切れるとき、農民がこの遺伝子操作作物を植えることが許されるだろうと言った。

ニューサウスウェールズ州では、農民は遺伝子組み換えカノーラ菜種を植える前に政府認可を受ける必要がある。遺伝子組み換えカノーラ菜種はまた、非GM農作物を保護するために隔離される。

遺伝子操作作物に反対する人達は、グリーンピースと有機農業グループを含めて、遺伝子修正された作物からの風媒介授粉を通じて広がる汚染を抑制するのはほとんど不可能であると、述べている。

サウスオーストラリア州とタスマニア州、べつの主要なカノーラ菜種を栽培する二州、は、またその禁止令を撤廃することを考えていると述べた。

Author:事務局 : 2007年11月28日 13:34