AQUA最新号

No.217 2010年1月号

◆韓国BMW自然循環技術交流会を楊平郡で開催
「アジアBMW連帯」が提起される
◆「真富士の里」にBMW排水処理施設が導入される
◆「BMの人々」シリーズ第32回
秋田県ポークランドグループ 副農場長
木村 政和 さん
◆タイのバナナ生産者が、茨城のBMW技術実践農場を視察
◆書評 『死線を越えて』復刻版
賀川 豊彦 著 (PHP研究所)
評者 竹内 周(らでぃっしゅぼーや株式会社)

Author 事務局 : 2010年01月01日13:20

【AQUA215号】第19回BMW技術全国交流会、茨城県大洗町で開催

人々の連携で流域の「いのち」と「農・食・くらし」を守ろう

第19回BMW技術全国交流会が「水が育む『農・食・くらし』~筑波山系から涸沼へ『いのち』の物語」をテーマに一一月二○日(金)から二一日(土)の二日間、茨城県大洗町の大洗ホテルで開催されます。


「茨城県での全国交流会開催にあたって」
第一九回BMW技術全国交流会実行委員長 清水 澄

 一九九六年以来、茨城県で二回目の開催となる今交流会のテーマは、実行委員会での議論を経て「水が育む『農・食・くらし』~筑波山系から涸沼へ『いのち』の物語」としました。茨城県を象徴する山「筑波山」は、ミネラルが濃縮された岩石である花崗岩帯でできています。筑波山系を水源とする涸沼川流域は、ミネラル豊富な水が流れ、昔、豊かな生態系がありました。
 茨城BM自然塾は、地域の仲間で作る「茨城町 水と自然を守る会」とともに、この涸沼川流域の環境改善を一つのテーマとして取組んでまいりました。
 昔の涸沼川流域の豊かな生態系を知る古老たちに、聞き取り調査を行いました。古老たちは、「一九七〇年前後は、四季折々、七〇~八〇種もの淡水魚や海水魚が獲れ、涸沼の豊かな恵みをもらっていた。しかし、高度成長時代から、人々の生産・生活は変わり、流域の開発も進み、現在、当時の流域の風景は、大きく、様変わりした」と話します。
 日本三大汽水湖といわれる涸沼は、この三〇~四〇年の間、涸沼に流れ込む河川から生活雑排水や工場排水、農業排水等によって、涸沼の水質を悪化させるとともに、ヘドロを堆積させ、魚介類の生息に悪影響を与えてきました。「茨城町 水と自然を守る会」が長年続けてきている水質調査結果は、このことを如実に示しています。
 この涸沼の環境悪化をなんとか食い止めよう、また、地域の水や土を守ろうと、茨城BM自然塾は、BMW技術を駆使して、畜産糞尿の資源化による耕畜連携農業、水田を活用した水の浄化、家庭雑排水の資源化、ヘドロの堆肥化等の実践や研究を行ってきました。
 家庭雑排水の資源化の実践例が、田中邸菜園(鉾田市)です。田中邸菜園はBMW技術を土台に、家庭雑排水で生物活性水をつくり、その生物活性水を水田や、養鶏、耕作に利用する等、雑排水を家庭内から一滴も外に出さない仕組みが完成されています。
 昨年、茨城BM自然塾は、BM技術協会、NPO法人生物多様性農業支援センター、パルシステム生活協同組合連合会、生活協同組合パルシステム茨城とともに、この田中邸菜園の生物多様性や水質・土壌を調査しました。結果は、排水の水質改善や生態系の保全・再生について、好数値が得られました。
 今年は、フィールドを涸沼川流域とし、昨年の調査団体に、新たに、らでぃっしゅぼーや株式会社の参加と、有機栽培あゆみの会の協力をいただき、筑波山系「流域生態系保全・再生」調査研究・学習プロジェクトを立ち上げました。涸沼川流域の岩石調査や、水田の生物多様性及び水質・土壌調査等を実施し、貴重な体験とデータを得ました。水質改善や生態系の保全・再生にBMW技術が有効であることの証明が、数値的にも裏付けられつつあることを確信しています。
 調査段階で、地域の方々にも参加を呼びかけ、活動に加わっていただきました。この調査・学習活動や、BMW技術の普及を通じ、流域の水質浄化や、地域生態系の再生につなげ、次の世代に豊かな流域環境を残していきたいと考えております。
 自然浄化の仕組みを土台としたBMW技術は、生態系を再生できる技術として、以前より行政に取り入れられています。高知県の鏡川、四万十川、吉野川流域で、地方自治体会員を中心に、水源や河川環境を守る活動の実践がそれです。そして、その現場を視察した韓国楊平(ヤンピョン)郡では、ソウル市民の水源を守るため、BMW技術を活用した『親環境農業』に地域を上げて取組んでいます。さらに、北海道・根釧地区では、酪農家を中心に、牛の健康と、健全な土壌や水を守る活動にBMW技術が活用され始めています。
 河川の流域には、多くの人々の生産や生活の営みがあり、人間の都合で、流域の地域生態系や環境を悪化させるという現実があります。BM技術協会は、生産や生活、地域のあり方、技術のあり方を変えていくことを協会設立以来掲げ、資源と人と技術が循環し、流域の水や土を保全・再生する活動を国内の各地域や、アジアの国々で実践してきました。
 今交流会では、どの地域にもある流域の水が育む多様な『いのち』と、それらに支えられている『農・食・くらし』を切り口に、会員及び関係者の皆様が取組んでおられる実践活動の発表と交流を通じ、BMW技術に取組む国内外のそれぞれの地域で、どのような活動を行い、また連携して展開していけるのか、共に考えていく場とします。

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Author 事務局 : 2009年12月01日16:33

【AQUA215号】「BMファーマーズマーケット」第1回

 生産者が、農産物を地元で供給するという直売所やレストラン出店等の展開が全国各地で進められ、協会会員産地でも様々な取組みが行われています。そこで、協会会員産地が進めている直売所等の取組みを「BMファーマーズマーケット」と題し、今号から紹介していきます。第一回は、ポークランド「桃豚」直売所、COMOMO(こもも)です。㈲ポークランドの豊下勝彦代表取締役(BM技術協会常任理事)にお話をうかがいました。

秋田県 ポークランド桃豚直売所 COMOMO(こもも)
所在地:〒017|0201
秋田県鹿角郡小坂町小坂字上前田4|5
電 話:0186|29|4004
FAX:0186|29|4022
営業時間:午前10時~午後7時(平日)
日曜は午後6時まで
定 休 日:毎週月曜日・年末年始
販売品目:精肉、調味料、米、野菜など

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Author 事務局 : 2009年12月01日16:30

【AQUA214号】茨城県・あゆみの会に生物活性水施設が完成

茨城県・あゆみの会に生物活性水施設が完成
土づくり、有機栽培に活用へ

有機栽培あゆみの会 ㈲アグリクリエイト 丸山 訓

 有機栽培あゆみの会・(有)アグリクリエイト事務所前に、BMW生物活性水プラントが九月に完成しました。
 BMWプラントの導入目的は、あゆみの会で製造している嫌気性の発酵液に対し、好気型のBMW生物活性水プラントを導入し、それぞれの特徴を生かして、さらなる有機栽培生産技術の向上につなげるためです。BMW技術導入に際しては、パルシステム生活協同組合連合会のレインボー・パル基金の助成をいただき、BM技術協会及び㈱匠集団そらの指導のもとコンパクトな生物活性水プラントが完成いたしました。
 この生物活性水を利用し、まず、チンゲンサイの育苗確認実験を行い、それを踏まえた上で、施設栽培や田んぼへの利用を考えています。
 来月、一一月には、茨城県で第一九回BMW技術全国交流会が開催されますが、あゆみの会も、交流会の実行委員会構成メンバーとして参加しています。地元会員メンバーの一員として、交流会では、取組み発表を行います。発表では、BM初心者がコンパクトなBMプラントを最初から手がける流れとポイントを画像で解説する予定です。また、チンゲンサイ育苗テストの結果や、筑西市で古くからBMWプラントを活用している岩渕さんのBM堆肥や生物活性水を使用してキュウリの生産などで成果を上げている日向さんの事例を発表したいと思っています。
 自然の働きを少しでもわかりやすく理解するためのツールとして、BMW技術の取組みは大いに意義のあるものと感じています。

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Author 事務局 : 2009年11月01日14:01

【AQUA214号】フィリピン北部ルソンに初めてのBMWプラント

地元農民組合、農地改革省とAPLAが合同で「出水式」を開催
フィリピン北部ルソンに初めてのBMWプラント

特定非営利活動法人APLA   フィリピンデスク 大橋成子

 去る八月二七日、気温三〇度を超える暑い日差しの中、フィリピン・ルソン島のイサベラ州カワヤン町の堆肥センターで、BMW生物活性水プラントの完成記念「出水式」が開催されました。
 式典は、第一部、第二部に分かれ、第一部では、バプテスト教会の神父による祝福式が厳かに執り行われました。この祝福式には、堆肥センターを共同管理するCORDEV(農民組合連合)及び農地改革省、カワヤン町灌漑協同組合、農業省・肥料検定協会などの代表一〇名に加え、日本から、㈱匠集団そらの星加浩二プラント事業部長、NPO法人APLAの秋山眞兄共同代表(BM技術協会理事)、APLAフィリピンデスクの大橋成子が参加しました(プラント建設までの経過はアクア9月号を参照ください)。
 階段のついた高さ二メートル以上あるプラントの上で、サミュエル神父の祈りが始まりました。神父もまた、八ヘクタールの米・野菜農家の出身です。
 神父の祈りと「今後、この地域の農民・農業に大きな力となるBMW技術は過去一〇年以上にわたり、日本の先駆者たちが築いてきたものです。私たちはそれを引き継いで、今後一〇年、二〇年と自らの技術として発展させていきましょう」という言葉の後、五トン×六槽タンクの静かな黒い水面に神父が聖水をかけた直後、電源のスイッチが入りました。突然、すべての槽からボコボコと盛大に湧き出した曝気に参加者から思わず歓声と拍手がおこりました。さっそく関係者は六槽目の生物活性水を出水し、切り替えされたいくつもの堆肥の山にBMW生物活性水がまんべんなく降りかけられました。
 
良質堆肥生産の拡大に大きな期待
地域資源循環型の食料・肥料の自給を目指す
 第二部は、場所を堆肥センター敷地内にある農地改革省の小ホールに移動して、星加氏によるBMW技術の説明会を開催しました。ここでは参加者が五〇名に増え、農地改革省や州の農業指導員、CORDEVのメンバーである野菜・米・果樹農民たちで熱気あふれる会合になりました。
 パワーポイントの写真と図を中心に、BMW技術とはなにか、そのめざすもの、BM技術協会会員生産者での活用事例がわかりやすく説明されました。まるでブドウのように実ったミニ・トマトや太く束ねられた稲の毛根の写真に、会場から「すごい」というため息がもれ、時間いっぱいまで様々な質問が続きました。
 CORDEVはルソン島北部の七つの州にまたがる生産者協同組合の連合体です。地元の行政組織である農地改革省と共同で設置した堆肥センターのあるイサベラ州はフィリピンの穀倉地帯の一つであり、米作・トウモロコシ生産の中心地。堆肥の原料は鶏糞・トウモロコシの残滓・おがくず・籾殻くん炭などすべて地元でまかなっています。さらに近隣そして山間部の州には果樹・バナナ・コーヒー・カカオの生産者がつながっています。現在の堆肥センターの需要は、イサベラ州の有機米生産者だけでも、すでに年間一千トンを超えており、生産が追いつかない状況が続いていました。
 プラント責任者のグレッグ氏(CORDEVプロジェクト・マネージャー)は、実際の経験を次のように語ってくれました。
 「生物活性水の使用によってさらに良質な堆肥の生産拡大に、関係者とくに米農家は大きな期待を寄せています。すでに堆肥センターでは、堆肥とBMW生物活性水を使った稲の育苗を行い、実験田に定植した結果、二本植えの苗から平均五〇本、多いもので七〇本の分けつになりました。定植の間隔もこれまでの二〇センチから三〇センチに広げました。今後、生物活性水は堆肥生産に使用するだけでなく、センターで野菜や果樹の育苗や家畜にも活用し、米作以外の農家にも配給していきたいと考えています」
 また、「出水式」ではたくさんの参加者が、BMW技術に寄せる抱負を語ってくれました。以下に紹介します。

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Author 事務局 : 2009年11月01日13:39

 
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