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2003年06月28日

■反GM抗議者がバイオテク国際会議に押しかけ逮捕される

■反GM抗議者がバイオテク国際会議に押しかけ逮捕される

Protesters held at GM talks
24/06/2003 08:30 - (SA)
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ロサンゼルス発:-警察は、生物工学の恩恵を強調する国際会議場の外で月曜日にGM反対活動家を逮捕した。米国大統領ジョージ・ W・ブッシュは、嫌気がさしている欧州連合に遺伝子組み替え作物への反対を止めるように要求した。ブッシュはワシントンで話し、こう述べた。ヨーロッパ諸国は、バイオ技術へのわだかまりをもう捨てる時であり、アフリカの飢餓を負かす機会を阻害している。同じ頃米国の反対側、カリフォルニア、サクラメント、では、大臣級の会議が進行して、警察が50人の抗議者を逮捕していた。

ワシントンの政府は、12の他の国家を先導して、GM作物の使用に対するEUのモラトリアムを撤回させるため国際貿易機構での提訴をスタートさしていた。米国連邦首都での「バイオ2003大会」へのブッシュのスピーチの主題は、米国農業長官、アン・ヴェネマンにより主催されたカリフォルニアでの平行した会議の中心的なテーマでもあった。

農業科学と技術に関する3日間の大臣級会議とエキスポは、6月25日まで続き、120の国の農業セクタからの参加者が参集している。米国農業省のステートメントはこう述べている:この会議は、世界の飢えを終わらせる方法、生物工学の利用を通じて栄養の質を改善する方法を見つける事を討議する。ヴェネマンはこう言った。それは、開発途上国を助けるための食物収穫高を上げる方法と、どのように2015年までに飢えを無くすかに焦点をあわせている。飢餓を無くす目的は昨年国際貿易機構によって設定されたものである。「私達が論じている事は、飢餓がある貧しい世界の地域での食物生産性を増大させる事である。」とヴェネマンは言った。

破壊行為と銃所持でも逮捕されるしかし、GM反対のロビイスト達は、生物工学は飢えの解消策ではないと言った。そして、反暴動騎馬警官が抗議者を制圧するなかで、警察は、破壊行為、銃および鋭利な器具所有の罪で三人を月曜に逮捕したと言った。最初にだした22人の逮捕者数をずっと少なく修正したものである。警察のスポークスマン、サム・ソマーズは、日曜の夕方までには、47人が逮捕された、と述べていた。

月曜日の抗議行動には、約2,000の人々が参加していた。レダ・デドリッチ、抗議行動を組織した団体の一人、は、日曜日には2,000人の抗議者がいたが、月曜日には 参加者数は、5,000人にふくらんだ、と述べた。月曜日に抗議を開始する際には、GMテクノロジーの拡大するパワーについての恐れを強調するために、グループで、チョウや巨大のトマトの扮装をした人達もいた。多くの抗議者が夕方にむけて増えるのが予期された。レダ・デドリッチはこう述べた。8億の人々が慢性の飢えに世界中で苦しんでいるのに、大企業が食物システムを独占する事に対し「ノウ」と言うために、130以上のグループが抗議に参加してきた。遺伝子組み替え作物と食物の使用に反対する人達は、単に、この会議が主要な米国の農事産業の収入を押し上げるためだけの仕組みだと言う。

ヨーロッパからの大臣は誰も来ていない活動家達は、また、米国が他の国をその莫大な農業関連会社と自身の利益の為に浸透しようとしている事に、危惧を持っている。デドリッチはこう述べている:「この会議は、モンサント、カーギル、およびADMのようなバイオテクノロジーと農業関連ビジネス巨人の利益を最大にするために仕組まれたものだ。私達は、農業を促進し、護るため、そしてGMF(遺伝子組み替え食品)の危険な手口に抗議するために、ここにいるんです。」

ブッシュは「バイオ2003」でこう述べた。「根拠がない、非科学的な恐怖にのっとって、多くのヨーロッパの政府はすべての新しいバイオテク作物の輸入を妨げてきた。多くのアフリカの国は、これらの人為的な妨害のせいで、バイオテクへの投資を避けている。アフリカの国は自分達の産物が重要なヨーロッパの市場から締め出されるのをしんぱいしている。飢饉で脅かされている大陸のために、私は、ヨーロッパの政府に生物工学への反対を止めることを勧める。私達は、安全で、効果的な生物工学の広がりで、グローバルな飢えに対する戦いを勝ち取ることを促進すべきである。」 米国は、1998年末以来、フランスを含む欧州連合国が新しい遺伝子組み替え作物の承認を停止させて、米国農業貿易の成長部分を効果的に除外している事で抗議をしている。

Author:事務局 : 2003年06月28日 11:48