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2004年01月24日

■鳥インフルエンザに対する世界保健機構の対策

■鳥インフルエンザに対する世界保健機構の対策
  WHOはワクチンの作成を求めていく

WHOはワクチンの作成を求めていく

 アジアの鳥のインフルエンザウイルスは、1年前香港で見られた株種から変異したものである。この為世界保健機構は、伝染が人から人に伝染し始めるといけないから新しい人へのワクチンを開発するために緊急の処置を取っている、と、同機構は、昨日述べた。世界保健機構はこれまで5人の症例を確認しただけだが、それは全部ヴェトナムでおきたもので、全て死者が出ていて、全て感染した鶏との接触の結果である。世界保健機構の役員は、この新しい菌種が、別のウイルスと結合して、人間の間に容易に広がる新しいウイルスを作ってしまう事を心配している。共同通信によれば、タイは、何日かの否定の後に、健康省の官吏が鳥インフルエンザの2つの症例を別別の病院で金曜日に確認して、この危機の最新の引火点になっている。世界保健機構は、予防対策として、新しい人ワクチンを開発するための対策を取り始めた。これは、去年香港で起きた鳥のインフルエンザの2件の人の発病、一人が死亡、の場合に続くものである。

 ジュネーブにある国連の機関であるこの世界保健機構はこう述べている。最近の遺伝学と免疫学のテストは、変異がおきるので、昨年のワクチンは今年のウイルスに対しては、保護の効果がないことを実証している。このテストでは、ヴェトナムでの人と鳥、および韓国の鳥から分離されたウイルスにおいて実施された。さらに、世界保健機構は、日本の鳥の発病からのウイルスのテストについても情報を受け取ったと言った。世界保健機構のインフルエンザエキスパート、クラウス・ストー博士、は、こう述べている:「テストによれば、ヴェトナムと韓国からのウイルスが非常に密接に関連していることをはっきりと示している。しかし、それらは、昨年香港で発見された菌種とは別のものである。」その菌種は1997年に香港で18人の人々を感染させ、6人を殺し、2001年には韓国のアヒルの肉にも見つけられた。

 世界保険機構の役員は、また、アヒルと他の水鳥を殺す新しい菌種の能力についても心配している。これまでの人の症例のすべては、感染したチキンとの接触からであったが、それらの肉や卵を食べた事からの発病ではなかった。新しい展開のなかでは、これらの鶏では、呼吸の分泌物と唾液の中に、多量のタイプAウイルス、H5N1菌種に類するもの、を生み出しているのが見つかっている。ストー博士は、過去では、鶏は通常排泄物だけにこのウイルスを出していた、と、言っている。ストー博士はこう言った。「このウイルスには、多くの国で突発的な発病を同時に引き起こす何か特別なものがある。さらに地域の問題としてはそこにはかなり多くの要素がある。」 それにもかかわらず、彼は、「W.H.O.は、私達が行動をとるための開かれた機会があると、確信している。」と言った。

 ワクチンを開発することは複雑なプロセスである。H5N1菌種は鶏を殺すので、科学者達は、インフルエンザウイルスの人の菌種の場合のようには、ワクチンを作る初期の段階で鶏卵を使うことができない。その代わりに、ロンドンにあるWHO機関で研究している科学者達は、またアトランタの疾病管理・予防センターや他の場所の科学者は、逆の遺伝学として知られているより新しい研究テクニックを使っている。その希望は、種ウイルスが、約1ヶ月で、人のワクチンを開発する時に使うため、入手可能になるだろうと言う事である。科学者達は、試験管でウイルスを繰り返し培養するのにそのウイルスの安定性を確保できる事を希望している。そのようなワクチンは、インフルエンザをテストに使用する典型動物、フェレット、での他のテストに合格する必要がある。各メーカーはインフルエンザワクチンの製作には、種々のテクニックを使っている。科学者達は、鳥の、次に人のワクチンの各々のタイプの安全性を決定する必要がある。世界保健機構は、安全実験を統合するのを助力していくだろう。

 科学者達は、個々の人が感染から保護されるためには何度の予防接種がいるのかも決定する必要がある。ストー博士はこう述べている。W.H.O.は、来週各薬品メーカーと電話会議をもち、ワクチンを作る各社の興味がはっきりしていくようにするつもりである。

参考資料
W.H.O. Seeks Vaccine for New Bird Flu
By LAWRENCE K. ALTMAN

Published: January 23, 2004

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Author:事務局 : 2004年01月24日 16:04