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2004年02月29日

■小麦がGMバイオテク戦争の最前線になっている

■小麦がGMバイオテク戦争の最前線になっている

 ウィチタ、カンザス 州2月23日
 遊牧民のハンターが野生の小麦を収穫してから10000年以上経った後に、研究者達は、バイオテク技術の最後の拠点になる人類最古の作物を、遺伝子加工する仕事に取り組んでいる。小麦は、人のゲノムの大きさの五倍あり、極めて複雑なので、遺伝子操作する最後の主要な作物の1つである。この主食産物は遺伝子組み替え有機体の戦いの中心になってきている。遺伝子組み替え小麦は、環境保護局、食品医薬品局、および米国農務省により承認されるまでは、農民夫にはリリースされないだろう。ハロルド・トリック、小麦研究者、カンザス州大学教授、は、「非GMを運動する人々のためには、これは主要作物では最後の戦いになる。もし彼等がこれが負ければ、たち直ることは困難になるだろう。」

 ヨーロッパとアジアの一部の地域の消費者は、遺伝子組み替え食品が危険で、環境を傷つけることを心配している。バイオテク小麦の戦いの最前線は、ノースダコタで引かれている。そこでは、反対者達は、州農業委員に農民が作物を植えることに関する決定権を与えるかどうかの投票を提案している。栽培者を最も心配させている事は、遺伝子組み替え小麦を輸出できるようになるかどうかである。合衆国で栽培されている春季小麦の半分以上は輸出されていて、それらの輸出の約47パーセントは、ノースダコタ州立大学農業政策貿易研究センターによると、遺伝子組み替え小麦を受け入れないと言っている国に行っている。

 しかし、遺伝子転移小麦の紛争は、米国で最大の小麦栽培地カンザス州、で、まだこれから起きてくる。カンザス州は、冬季小麦品種を栽培している。バイオテク小麦の導入は、主にノースダコタ、モンタナ、サウスダコタ、ミネソタで栽培されている春小麦で始めようとしているいる。セントルイスに本拠があるモンサント社は、6年以内に、小麦を殺さずに農夫が除草剤を散布できる遺伝子組み替えの春季小麦を開発していると、言っている。そのような特質がある小麦に対しては、冬期小麦栽培者は、あまり興味がない。彼らは、秋に作物を植え、雑草が出てくる前の初夏に収穫してしまうからだ、と、カンサス小麦委員会の責任者、デイヴィッド・フレイ、は述べた。

 カンサス小麦委員会、栽培者が資金を出している世界小麦市場推進団体、は、カンサス大学での遺伝研究の多くに援助金をだしている。このグループ、は、大学の研究者の為に、遺伝子配列を買うのを援助した。そして今年は、遺伝子転移小麦研究に96,737ドルを出資した。この研究は、何時の日か干ばつと病気に抵抗力がある遺伝子転移品種を開発するのに役立つかもしれない。2ヶ月前、カンザス州立大学の研究者は、葉枯れに抵抗がある遺伝子をクローン技術で生み出した。昨年1億ドルを葉枯れや茎枯れ病気で損失を出した州の小麦栽培者には、元気付けになる事である。ビクラム・ジル、研究者の1人、は、この研究は、遺伝子組み替え小麦についての不安があるため、小麦の交配には拡張されてはいない、と言った。トリック氏は次の様に述べた。しかし、研究者達は、そのような研究を通じて彼等が獲得する知識が、自然な交配プロセスを通じて、新しい品種を開発するため、現場で応用されることを希望している。

 例えば、枯れ病に抵抗力がある遺伝子をクローン技術で生み出すことでの彼等の成功は、枯れに自然に抵抗力がある植物プラントを識別する「遺伝子タグ」を現在彼等に与えた。現在進行中のおそらく最も野心的なプロジェクトは、科学者達による小麦ゲノムをマッピングする努力である。研究者達は、小麦ゲノムが、遺伝子配列がでる最大のゲノムになりそうであると、言っている。国際的な科学者の一団体が、この夏に集まり、小麦ゲノム配列プロジェクトを2010年に完成させる目標が出ている。

参考資料
ABCNEWS.com : Wheat Is at Forefront of Biotech Battle
FARM SCENE: Wheat Is at the Forefront of Battle Over Genetically
Modified Organisms

On the Net:
Kansas Wheat Commission:
Pew Initiative on Food and Biotechnology:

Author:事務局 : 2004年02月29日 13:53