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2004年04月28日

■EUでのGMトウモロコシ許可の動きは、堰を切ったGMの許可になりかねない

■EUでのGMトウモロコシ許可の動きは、堰を切ったGMの許可になりかねない

スーパーマーケットは、来週合衆国とカナダからの遺伝子組み替えトウモロコシを店に置くことに許可を受ける事になるが、これは、GM食物の新しいライセンスへのヨーロッパの5年間続いたモラトリアムを終える事になる。英国は、新しいトウモロコシを採り入れる動きをバックアップしているけれども、批判者達は、そのような決定は、パイプラインに控えている最低30以上になるGM申請の水門を開くことになってしまう、と言っている。欧州連合の各国大臣がこの申請の件で膠着状態になっている状況があるので、ルクセンブルグでの月曜日の会合では、この決定を、承認することに関わっている欧州委員会に差し戻す事にきっとなるだろう。それは、ヨーロッパの諸店舗が、輸入されたスイートコーン、有害なBt11を含んでいると非難されているもの、を、置く事ができることを意味している。だがその条件はGM商品としてのラベルを付けていることである。環境諸団体は、健康と安全の理由でこの決定を阻止する事を要求している。

 グリーンピースはこう言った。Bt-11トウモロコシは、自然ではバクテリアにだけ発見される毒素を生み出すために遺伝子組み替えされていて、その科学的なアセスメントは古くなった規則に従って行なわれた。フランス食物安全局、ベルギーバイオ安全評議会、オーストリア連邦環境庁、全てが、そのアセスメントについて心配を表明した。グリーンピースヨーロッパユニットのエリック・ゴールはこう述べている:「現在、欠陥があるリスクアセスメントによって非常に論争があるGMOを認可して、モラトリアムを止めることは、食物と農業でのGMOの使用に強く反対している大衆の信頼を勝ち取る方法ではない。諸国の大臣はBt-11を拒絶し、代わりに、不透明で、不十分な査定手続を確りさせるような行動を取るべきである。消費者と環境はもっとよい対策を受ける権利がある。」

 EU諸国が、GM商品輸入に非常に神経を尖らせている国とアメリカの生産物へ続けられる反対が大西洋を越えた貿易戦争を燃え立たせる事を心配する国の間で、分裂しているので、諸国の大臣による拒絶はありそうにない。消費用GM商品の輸入はGM作物栽培許可をあたえることほどは、論争を巻き起こしてはいない。それにもかかわらず、これからやってきそうな承認は、象徴的な段階を画して、1つの長い、事実上のモラトリアムを終わらせようとしている。Bt-11の申請手続は、酷く困難で、いくつかのEU国は、複雑な規則の後ろに隠れているようで、申請を正式に支援しなくて許可が出せる事を意味している。英国を含む6カ国が許可を支持していて、6カ国は反対で、3カ国は保留の見込みである。

 健康と消費者保護ヨーロッパ委員デイビッド・バーンのスポークスマン、はこう言った:「もし大臣の評議会が多数決で賛成か反対を決められなかったら、採決は委員会に戻ってきます。」1人の外交官がこう言った:「それは起こらないでしょう。モラトリアムは止められるでしょう。」新しいGMの許可は1998年以来与えられていない、1998年には、EUメンバー国のグループが、どのような新しい承認でも阻止することを明言した。その間、欧州委員会はGM商品の素性追跡可能性とラベル表記に関する新しい法律を押し進めてきた。
25 2004年4月08時39分

参考資料
Europe's moves to allow GM corn may open floodgates
By Stephen Castle in Brussels
24 April 2004 INDEPENDENT
2004 Independent Digital (UK) Ltd

Author:事務局 : 2004年04月28日 15:45