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2004年07月05日

■「地球の友」への最高裁緘口令をバイヤー社が断念する

■「地球の友」への最高裁緘口令をバイヤー社が断念する
 企業の殺虫剤安全研究情報秘匿と市民の知る権利

 バイヤー社の法廷措置放棄で「地球の友」喜ぶ
 境保護運動家達は、殺虫剤の潜在的な危険を公共に知らせる権利に関して多国籍企業に対抗する法廷闘争で勝利を収めた。バイヤー社は、地球の友に対して法廷行為を取り下げることを余儀なくされた。それは「屈辱的な引き下がりclimbdown」となるものであった。地球の友は、殺虫剤を取巻く情報の開放性を求めるキャンペーンの重要な勝利であると、信じている。地球の友の活動家達は、殺虫剤を規制することに責任があるスウェーデンの監査局にバイヤー社によって提出された安全の研究文書を獲得した。その文書は、スウェーデンの「情報の自由」法の下でスウェーデン政府によって公開されたものである。

 バイヤー社は、地球の友が、これらの安全の研究文献を獲得した事を一般大衆に告げないように、またさらに如何にしてそれらの研究文献を得たかを明かさないように、要求していた、だが、地球の友は、拒絶した。バイヤー社は、地球の友の運動家を沈黙させる為の緘口令を得るために、去年の10月に高等裁判所に提訴した。バイヤー社は地球全体で年間売上が二百億ポンドあるが、地球の友を損害があれば訴えると警告していた。地球の友の運動家達は禁止令に挑戦していた。今週、バイヤーは緘口令を取り下げて、地球の友にたいしそれ以上の法的な措置を取らない事を約束した。バイヤーのスポークスマンは、同社は、「競争相手にとって貴重である」情報を保護したいだけだったと、述べた。

参考資料
FoE joy as Bayer drops legal action
Rob Evans
Wednesday June 30, 2004
The Guardian

Author:事務局 : 2004年07月05日 11:31