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2004年09月01日

■タイの首相が遺伝子操作作物栽培禁止を解く決定を出す

■タイの首相が遺伝子操作作物栽培禁止を解く決定を出す
 反GM運動家は米国種子企業の圧力に屈服したと主張

タイは GMOを植えることの禁止を止め実験栽培を規制する
Nopporn・Wong- Anan ロイター電

 タクシン・シナワトラ首相は、土曜日にこう述べている:タイは遺伝子組み替え有機体(GMOs)栽培の3年間の禁止を止めて、非GMO植物と一緒にその作物が野外で育つ事をゆるす。この決定は、タクシン首相によってなされたが、反GMO活動家達を怒らせている。彼等は、タイが米国の種子会社からの圧力を受けたもので、両国自由貿易協定での協議が終わる前になされた決定であると、述べている。タクシンは彼の毎週のラジオ演説でこう言った。「私達は技術的にGMOを開発する能力を持っている。もし現在私達がはじめなければ、私達はこの科学の列車に乗り遅れて、世界で負けることになるだろう。」バイオテク穀物にかんする討論は、世界中で高まっている。その唱導者達は、それが食物のためのより安全な未来をもたらすことができると言っている。他方反対者達は、それは新しい毒素とアレルゲンを生み出し、消費者の健康に害を与えるといっている。

 タクシン首相は、金曜日に全国生物工学政策会議を統轄して、タイでGMと非GM作物の共同存在を許す事を決定した。彼はこう言った。この決定は、火曜日に正式な内閣での承認を待つが、政府がGM作物の栽培地域を規制する法律を後に通過させる事、GM種子の輸入を許可する事、さらに、GMOを含んでいる製品に明確なラベルを付ける事、を、意味する。バイオテク担当の官吏はこう言った。GM作物の栽培は、現在、パパイヤ、チリ、ナスのため政府研究所内でなされている。他方、遺伝子組み替え大豆、また動物飼料用と他の商業用トウモロコシの輸入は合法である。この会議で提案された他の2つのオプションは、タイではGMを完全に禁止する事、と、それを自由に増進させる事であったが、タクシン首相によって拒絶された。反GMOの提唱者達は、遺伝子組み替え作物のタイでのフィールドトライアルを採用することによって、GM作物が非GMOを汚染することを防止する手段を政府が全く持っていないので、タイはGMOを自由に促進する方向に向かっていると、述べている。

 バイオテク政策研究グループ、政府資金を受けている「バイオタイ」のWitoon Lianchamroonは、こう述べている:「優秀な安全体制を持っていると主張している農業省によるGMパパイヤのフィールドを見て欲しい。たくさんのこれらのパパイヤはまた周辺地域の農夫によっても栽培されている。これらの開放栽培トライアルが促進された後では、多くの非GMO作物はGMOによって汚染されるだろう。我が国民の健康に何が起きていくのだろうか。」他の人達はこう言う。 GM政策の政府の転換は、GMOを議題にした自由貿易交渉中に、タイ政府がワシントンからのプレッシャーに屈服したことを示している。タクシン首相はこれを否定したけれども、こう述べている:合衆国は「最も技術的にGMOにおいて進歩している。タイが、このテクノロジーをさらに探究することを恐れるべきではない。タクシン首相は彼のラジオスピーチにおいてこう述べている:「それらの遺伝子組み替え野菜と果実は、病気に非常に抵抗力があり、高い生産性を与えている、従って、人々は、その選択肢を持っているのだ。」合衆国は、バイオテク作物の世界の主要な生産国で、毎年数十億ブッシェルの遺伝子組み替え大豆、トウモロコシ、綿を栽培している。

参考資料
USATODAY.com - Thais lift ban on GMO planting, will regulate trials
Thais lift ban on GMO planting, will regulate trials
By Nopporn Wong-Anan, Reuters

BANGKOK — Thailand has lifted a three-year ban on planting
genetically modified organisms (GMOs) by allowing the crops to grow
in open-field trials with non-GMO plants, Prime Minister Thaksin
Shinawatra said on Saturday.

Author:事務局 : 2004年09月01日 11:00