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2004年11月04日

■大豆萎縮ウイルスが米国で大豆に報告される

■大豆萎縮ウイルスが米国で大豆に報告される

 ウィスコンシン州で大豆に大豆矮小ウイルスの最初のリポートがでる。A.フィッブス、Aバルタ、ウィスコンシン農務省、貿易と消費者保護(4702大学アベニュー、マジソン53707);そしてL.ラインドミエ(USDA-ARS、イリノイ大学、アーバナ61801、プラントDis、88:1285、2004)が、D-2004-0908-01Nとして、オンラインにだした。2004年8月19日に公表が認められた。

 大豆萎縮ウイルス(SbDV)は、大豆(Glycine max_ (L.) Merr.)に広範囲な経済的な損失を日本(4)で引き起こしているが、バージニア州の大豆、合衆国南東部の様々なマメ科植物野菜、カリフォルニア(3)のエンドウ豆、にも報告された。2003年の7月末と8月初めに、ウィスコンシン州の大豆植物はSbDVの点検で調査された。R2-R4成長段階の286箇所の大豆フィールドで、五箇所の十種類の植物から最上部の十分に開いた葉が採集された。サンプルは徴候を無視してランダムに収集された。SbDVの徴候の情報は記録されなかった。サンプルは-80℃で凍結されて蓄えられた。

 ウィスコンシンの四つの郡(コロンビア、ラフィエット、ソーク、ワウシャラ)の5つのフィールドで、(DAS-ELISA)テスト法を使ってSbDVが陽性と判明した。DAS-ELISAテスト法は、Agdia, Inc (Elkhart, IN)の試薬を使いそのメーカーのプロトコルに従って実施された。(テスト詳細原文参照)このDAS-ELISAテスト法はSbDVの菌種の区別はしなかった。SbDV菌の存在が確認されて、菌種のアイデンティティは、(RT-PCR)を用いて、萎縮を起こす菌であることが推定された。全RNAが、同じ葉組織から抽出されて、逆転写されて、増幅された(詳細上記の原文参照)。PCRのプロダクトのサイズ(110 bp)は、その萎縮菌種、SbDV-D、と一貫したものであった。

 SbDVでテストされ陽性と出た全ての場所は、以下の事を示した:100パーセントの大豆植物で、大豆aphids,_Aphis glycines_Matsumura(_Homoptera_:Aphididae_)。いくつかのaphids種がSbDVを媒介しているのが報告されている。しかし今回は、ウィスコンシンでの感染の害虫媒介の関係は未知である。私達の知る限りでは、これはウィスコンシン州でSbDV菌が大豆を感染させている最初のリポートである。

参考資料
Archive Number20041102.2963
Published Date02-NOV-2004
SubjectPRO/PL> Soybean dwarf virus, soybean - USA (WI)
SOYBEAN DWARF VIRUS, SOYBEAN - USA (WISCONSIN)
Date: 29 Oct 2004
From: ProMED-mail
Source: American Phytopathological Society, Plant Disease Notes [edited]

参照:References:
(1) V. D. Damsteegt et al. Plant Dis. 79:48, 1995.
(2) A. Fayad et al. Phytopathology (Abstr.) 90(Suppl.):S132, 2000.
(3) G. R. Johnstone et al. Phytopathology (Abstr.) 74:795(A43), 1984.
(4) T. Tamada et al. Ann. Phytopathol. Soc. Jpn. 35:282, 1969.

ProMED-mail

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2004年11月04日 14:34