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2005年02月04日

■鳥インフルエンザ:東アジアの最新情勢のまとめ

■鳥インフルエンザ:東アジアの最新情勢のまとめ
  国別の現状:ラオス、カンボジア、中国、マレイシア、パキスタン、(2)

2005年1月28日時点鳥インフルエンザ情報最新報告

 鳥インフルエンザ最新情報

 鳥肉でのH5N1高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の勃発は、タイ、ベトナムで報告されていて、人への発症は2004年12月間にベトナムで報告されてきた。2005年2月9日に陰暦正月日を控えて、鳥肉と鳥肉製品業者の活動が地域に増大していくだろう。すべてのこれからの発病を検出するために感染防止と早期警戒強化を防止する国内鳥肉のバイオセキュリティの必要性は、鳥肉のHPAIの新発病を避けるべく、また人へのリスクを最小にするために、この季節の間に最も高くなっている。

 ラオス人民共和国の状況:

 2004年2月以来勃発の報告はなかった。前の突発の時にはタイとラオス間の川の水位が極めて低かった。渡り鳥が、川に隣接した村や農場の残っている水がある貯水池と池に引き付けられたかのもしれない。感染のほとんどすべてのリポートは、川に近い場所から来ていた。ラオス農業漁業省はタイからの鳥肉の導入を禁止して、この禁止命令はまだ解除されていない。チェックポイントは、移動を監視するために主要な交通要所に設定されている。国民の自覚を喚起するプログラムは、改善された地区の隔離、また村や商業区域でのできる限りの露出制限の必要性を強調している。

 農夫達とのインタビューは以下の事を明示していた。感染した農場内では、この疫病は、鶏が重なった鳥ケイジで飼育されていたものより、敷き藁で飼われていた農場で、広がりが早かった。この事は空気伝染より、糞便や口からによる感染経路のほうがもっと重要である事、を示していた。全国の飼育鶏の約20パーセントは、ビエンチャン、ルアン・プラバン、チャンパサックサ、サバンナケートの都市周辺の大きな都市人口へ供給サービスしている営利事業区で飼育されている。これらの中で、卵生産業者は、タイから、16週の若いめんどりで、飼育雛鶏をタイから得ていた。同様に、日数齢の商業用ブロイラーひよこは、より大きい地区の市場で購入されて、小さな数で、入ってくる。アヒルまたは七面鳥の商業生産はまだない。

 ラオスの村で飼われる家禽類は相互間、またブタや子供と密接な接触を持っているので、種を超えた感染の危険を孕んでいる。ラオスには、大きな「ウエット・生肉」市場がない。鳥肉は村や地元の市場で売られている。ラオスの市場での鳥肉販売システムはユニークである:消費者は市場で商人から生きた鳥を出される;その日に売られなかった鳥は加工されて、生肉として、または調理されたものとして、翌日に売られる。市場のレベルでは、このシステムは、「オールインかオールアウト」の土台で、効果的に機能している。ラオスには、大規模な商業用鶏肉屠殺施設がない。むしろ、鳥の処理は所有者によってか、または小さな基本的設備を持つ商人によってなされている。村にいる家禽の総体は、村の外からの導入はあまりしないで、自己補充されている。従って、村でのHPAI勃発の場合には、病気はその地区に限定されて、その先の拡大感染のリスクは少ないだろう。積極的な監視が続けられ、促進され、結果は記録されなければならない。

 カンボジアの状況:

 2004年10月以来病気勃発の報告は出ていない。監視体制:受動的な監視システムで、この病気を疑われている患者との関連で、3人の容疑患者が2004年5月から7月に発見された。市場用の積極的な監視プログラムが2004年8月初めに町の主要な生きた鳥市場の為打ち出された。再補充農場への監視が、以前に感染を起こした農場、および勃発があった場所から3km半径内に位置した農場、へ、立案されている。これはそれらの場所で病気が無くなった事を宣言できるようにする為である。そして一部の農場がタイ国のセンチネル・監視専用農場として使われている。中央疫学チームが、この監視体制に関係するすべての州を訪問した。監視作業がすでにプノンペンとカンダル州で始まっている。感染勃発地域(3-4km周辺)の商業用とセミ商業用農場の確認と地理的参照先体制が開始されて、さらに全国規模に拡張されるだろう。収集されたデータは、農業省の統計部門と共同使用されるだろう。

 市民とのインタビューに基づく研究により、勃発場所周辺の多くの村がHPAI勃発に直面していたことを示している。予備的な調査結果は、独立した農場間よりも「村の鳥場」間でこのウイルスの広がりが高かったことをまた示している。去年2004年4月以来新しい勃発が無い事への考えられる説明には以下の事が挙げられる:4月半ばから5月半ばへは非常に高い温度である事;鶏の(しばしば100パーセントに到達した)非常に高い致死率のため、鶏がウイルスキャリアとして動くことができなかった;タイ国内の動物の移動の大幅な減少、および市場の生きた鳥の数の大幅減少;そして、田舎での人と動物の低い人口密度。多くのアヒルは稲田で卵生産のために育てられていて、地域の鶏とはまったく離されている。

 中国での状況:

 2004年7月以来勃発がおきていない。公衆衛生省は、HPAIに対する警戒のために、緊急事態プログラムを最近討議した。大都市は監視体制を増大した。1200kmの境界線をベトナムと共有する雲南州は、HPAIがベトナムから中国に広がることを防止するために、緊急事態対策を取った。家禽農園、中国ベトナム境界地域、およびHPAI感染を2004年早期に経験した地域、は、家禽に予防接種する事を督促されている。州政府は、HPAIの広がりを監視し、鳥肉と卵製品の配布先情報把握の為、地域農業、健康、輸入輸出隔離、公安、品質検査、関税の各業務担当役員達が協力するように督促している。地区の畜産部門は、ベトナムへ隣接している国境地帯へ幅30kmの「免疫保護ゾーン」を設定し、すべての越境する乗り物と人員をチェックし、消毒するために、渡境地点と境界港湾に消毒ステーションを設立した。鳥インフルエンザのどのような勃発も24時間以内に当局に報告されなければならない。

 マレイシアの状況:

 2004年11月以来勃発の報告はされていない。数は少なかったが前回の勃発間に、通常でない発病パターンがあった。低死亡率または無死亡率の所が検出されていて、2パーセントから40パーセントまでの死亡率が感染された村の家禽に出ていた。ウイルスの最新(2004年11月)の分離サンプルは、鶏の死亡率の増大が特にない村の病理的には正常な鶏からのものであった。


 パキスタンの状況:

 2004年11月間に、北西部の国境沿いの州、ハリプールとアボッタバード、の予防接種を受けていない鶏にH7鳥インフルエンザの勃発があった事が報告された;H7N3とH9N2がカラチの鶏から取り出された。

資料提供
Joseph Domenech
Chief, Animal Health Service
Animal Production & Health Division
Food and Agriculture Organisation of the United Nations

参照:
AVIAN INFLUENZA - EASTERN ASIA (12): FAO

International Society for Infectious Diseases

Date: Sun 30 Jan 2005
From: Joseph Domenech, FAO
Source: FAOAIDE News, Issue No 27, 30 Jan 2005 [edited]
Update on the avian influenza situation as of 28 Jan 2005

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2005年02月04日 15:52