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2005年10月21日

■年間養鶏数5億羽を出る米国西海岸の渡り鳥対策

■年間養鶏数5億羽を出る米国西海岸の渡り鳥対策
農場立ち入り禁止、閉所飼育、店頭検査、通告ネットワーク、
さらに数万羽の野生鳥から咽喉液摂取と
糞尿の検出サンプルを取り、先行警戒態勢を取っている

渡り鳥は、致死性鳥インフルエンザの病毒を、シベリア、ルーマニア、トルコ、ギリシャに広めているとして指弾されている。ウォルター・ボイス博士、カリフォルニア大学野生生物保健所ディレクターは、こう述べている:「明らかに、鳥インフルエンザは移動している。私達の懸念は、野生の鳥は移動するので、鳥インフルエンザを運んでくる事である」渡り鳥はすでにアジアから鳥ウイルスをシベリアに広めてしまった。現在渡り鳥はシベリアからアラスカ、太平洋飛行路、ウェスト・コーストへと移住している。キャロル・カードナ博士、獣医、UC教授は、こう述べている:「ウイルスが新しい地域に広がっていくと、リスクはますます高くなるだろう」 そこでウェスト・コーストの研究者達は一歩前に進もうとしている。初めて、彼等は数万羽の野生の鳥から咽喉液と大便のサンプルを取っている。

ボイスはこう言った:「私達のゴールは野鳥がどんなウイルスを持っているかを検出し、基本的に早期警戒態勢をとり、今にも起こるかも知れないことに備えることである。野鳥からのサンプルは、成長している卵に注入されて展開が観察される。もし胚が死ぬば、科学者達は、どの致死性ウイルスが原因なのかを決定する。

鳥インフルエンザへの防御態勢について

カリフォルニア食物農業省は、生きている鳥を売る店で鳥インフルエンザのため毎月テストを実施している。中部大西洋地域では、養鶏農民達はまた警戒態勢をとっている。中部大西洋地区で、昨年は5億匹以上の鶏を飼育した。養鶏産業は疫病警戒を非常に深刻に考えていて、それは農場のゲートで始まる。来訪者は止められる。また鶏は渡り鳥と接触ができないように屋内に閉じ込められている。

養鶏農民、ジェニー・ロードス、はこう言った:「私達はここではしなければいけないすべての事をしている、ここからそれを締め出すようにしているのです」中部カリフォルニア地区のヘイリーチキン農場は、防止と検出ネットワークに携わっている多くの農場の1つである。キム・エルナンデス、養鶏業者、は、こう述べている:「もし私達の近所で業者の1人が疫病に襲われれば、私達は直ちに通知を受けるようになっている」ちょうど昨年の事だが、渡り鳥が米国の鶏に致死性が低い鳥インフルエンザ菌を感染させた。この事があって農民と州の役員が警戒態勢をとるようになった。

Author:事務局 : 2005年10月21日 13:08