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2006年03月09日

■米国の水の農薬残留報告

米国の河川の殆どが、癌、出産異常、誕生欠陥、神経異常に関連する殺虫剤によって汚染されている、と、「米国地質調査局」が発表した研究報告が伝えている。

米国の河川の殆ど、またそこに棲む魚、が、癌、出産異常、誕生欠陥、神経異常に関連する殺虫剤によって汚染されている。だが人を危害するレベルではない 
殺虫剤がほとんどの米国の河川と小川に、1992年から2001年までの間に発見されていた、と、米国地質学調査局によってリリースされた研究が伝えている。もっともほとんどの飲み水は影響されていないという。ロバート・ヒルシュ、水の米国地質学調査局のアソシエイトディレクターは、こう述べている:「雑草、昆虫、他の害虫、をコントロールするための殺虫剤使用が、食料増産と害虫病削減を含む様々な利点を結果として生じた一方で、それらの使用が水質を含む環境への効果について問題を生じさせている」

農薬は人々に影響するような濃度ではほとんど発見されていず、またそれらは地下水ではずっと稀である。しかし、農薬はほとんどの魚に発見された。農業に関連する流れで最も頻繁に検出されたのは、農地で使われている3つの除草剤:アトラジン剤、メトラチロ/metolachlor、シアナジン、である。ちょうど先週、環境保護局は、「天然資源保護協議会」が起こした2003年の訴訟の裁決に応じた。これによって政府はアトラジン剤が、絶滅危険にあるチェサピーク湾のウミガメ、テキサスサンショウウオ、他の16の生物、の生き残りを脅かしているかを査定する事を強制される。都市で通常使用されている3つの他の除草剤:シマジン、プロメトン、テブチウロン、は、市街地の川でずっと多く発見された。

米国地質調査局/USGSは100種の殺虫剤を捜した、そしてその内の40が、水生生物と魚を食べる生物に影響しうる濃度で、都市部と農業地域の川と沈殿土に広範囲に存在しているのが発見された。これらの殺虫剤は、農業地区、都市地区、混合利用地区で発見された魚の組織に90パーセント以上に出現していた。USGSが調査した河川の各々に最低1種の殺虫剤が検出された。農業地区、都市地区、混合利用地区での20の川の約19において殺虫剤の化合物がほとんど年中発見された。最も頻繁な汚染物質の発見は、農地と都市地域下の浅い地下水に起きていた。そこでは半分以上の井戸が1つかそれ以上の殺虫剤の化合物を含んでいた。

「殺虫剤を超えて」という全国的な研究と提唱団体の会長、ジェイ・フェルドマン、は、こう述べている:米国の年あたり約10億ポンドの殺虫剤依存を取り囲んでいるデータは、「政府の全レベルでの政策を強化し、殺虫剤使用を縮小する緊急の必要性を示している」この米国地質調査局のリポートは全土51の主要な河川盆地と帯水層システムからのデータ分析に基づき、さらにロッキー山脈東部サウスダコタからテキサスに走る帯水層システムの研究に基づいている。リポートは、飲料水が摂取される点での河川水のサンプルは取られなかったけれども、個々の殺虫剤の濃度は、EPAの飲料水基準に応じている事を示した。EPAは、数千万ドルかかる殺虫剤業者のテストに基づいて、殺虫剤をしらべる責任がある。農薬産業の数字によると、個別の農薬が市場に到するのに10年の研究がかかっている。

しかし、殺虫剤の存在が単に検出されだけでは、懸念の理由があることにはならない、と、「クロップライフ・アメリカ」の会長、ジェイ・ブルームが述べた。「クロップライフ・アメリカ」は殺虫剤開発者とメーカーを代表している。彼は、農民、農場経営者、他の人達による殺虫剤の使用は連邦と州法により厳密に規制されていると強調した。彼はこう言った:「水質は私達にとっては最高の重要性をもっている。そして、米国地質調査局のリポートは、河川と地下水での殺虫剤検出の大多数の残留量は、人の健康と環境を保護する事に課された科学に基づく最小レベルのずっと下であることを認めているのは正当である」

Author:事務局 : 2006年03月09日 15:12