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2006年03月13日

■受粉を媒介する野生の蜂、鳥、昆虫の減少と養蜂業者の激減が米国農民の生産に影響を与えている

授粉植物の生産量は年あたり150億ドルから3分の1に低下している。
全米科学アカデミーは蜜蜂、チョウ、鳥、その他の花粉媒介生物が、
生息地喪失、殺虫剤使用、侵略種、の影響で危機に面している実情調査を支援し、
州政府は養蜂者の育成プランを始めている

農民が利用できる洗練されたテクノロジーが多くあるのだが、小さなミツバチが決定的に重要であるのは変わらない。ミツバチは数十億ドルに上る果実、野菜、木の実作物に授粉をしている。しかし、ミツバチと管理されたミツバチ巣箱の数は厳しく減少している。授粉された植物の生産量は、過去2年で、通常の年あたり150億ドルから三分の一に低下した。ケビン・ハケット、米国農務省の蜜蜂と授粉研究プログラム主任はこう述べている:「私は人々が蜜蜂不足について国中で不満を言っているのを聞いいています。15年前は現在より2倍多い蜂の巣がありました」ミツバチと野生の昆虫と鳥は、作物の花から蜜と花粉を抽出して、植物の間に花粉粒を移動させて、りんごからズッキーニに及ぶ作物の大きさやと全体の生産高を増大させる。

最近数年のミツバチ人口の大きな落下は、ほとんど寄生虫のヴァロア・マイト(ダニ)のためである。このダニは、一部の養蜂業者の巣箱を半分以上を破壊し、ほとんどの野生のミツバチを全滅させた。商用養蜂業者は、莫大な蜜蜂死滅と、燃料とヴァロアダニを殺す薬品の上昇するコストで大打撃を受けて、農民に請求するミツバチの貸し出し料金を押し上げている。政府機関と全国ミツバチ局は、ヴァロアダニの害虫災害、他の環境保護プレッシャー、養蜂業者数の減少に押されて、ミツバチが戻ってくるのを助ける研究に資金を注ぎ込んでいる、またもっと多くの人を養蜂業にもどすプログラムに基金をだしたりしている。

全米科学アカデミーはすべての蜜蜂、チョウ、鳥、北米の他の花粉媒介生物が、生息地喪失、殺虫剤使用、侵略種、その他の影響のため、危険にさらされているかどうかを調査する団体を指定さえしている。授粉に依存する農民にとっては、この不足は、彼らが一般に埋め合わすことができない高い蜜蜂料金を支払わざるをえないか、または作物生産高の大きい落下を意味している。ニュージャージ州の2つの50エーカー農場でクランベリーを栽培するネッド・リップマンは、春毎に賃貸する200のツバチ巣箱のそれぞれに55ドルを支払わされている。去年彼は42ドル払っていた。

リップマンはこう言った。「今年栽培業者の一部は巣箱を減らして賃貸し、生産高が持ちこたえる賭けをする事になるでしょう」ニュージャージ州農務省は、新入の養蜂者が巣箱を立ち上げる資金をカバーするのに300ドルを与える新しいプログラムを開始した。新人は、ラトガーズ大学農業学校、コックコレッジにより春毎に提供される「蜜蜂を養いはじめる」コースを完了してこの援助を貰う事になる。

ヒューズ氏、72歳、は、州のあちこちにある大きな敷地にある24の農園と庭園で200以上の巣箱を世話している。彼の巣箱の一部は養蜂コースの最終日の野外訓練に使われている。そこで学生は、蜜蜂を安全に扱い、蜜を取りだし、巣箱を維持する方法を学んでいく。この新しい支援金は大きな関心を生み出し、4月初め50人のクラスが一杯になり、初めて5月にも第二のクラスができるだろう、と、クランベリー栽培者のリップマンは述べた。彼は、コック・コレッジで養蜂コースを含んでいる生涯教育プログラムを進めている。ノースカロライナでも、同様なプログラムができた。それは2つの巣箱とロシアミツバチをスタートアップする養蜂者に無料で与えるので、付与できる巣箱より2倍多い志願者をすぐに引きつける事になった。

Author:事務局 : 2006年03月13日 11:09