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2006年04月26日

■モンゴルでFMD/足口病/口蹄疫の勃発が牛に確認される

FMD/足口病/口蹄疫の恐れがウラーンバートルを襲っている□

2006年4月23日13時以来、ウラーンバートル南部のザイサン・ヒルを取り囲んでいる地域が隔離されている。農業大学に属している雌牛が、FMD/足口病/口蹄疫[FMD]に類似している徴候で死んだ。その当時大学には94人の人達がいた。国家獣医衛生センターは、その死んだ雌牛からサンプルを得て、それがFMDの「O」タイプであるという決定をだした。農業大学は、合計25頭の牛がいるが、都市緊急事態委員会と共に、直ちにそのすべてを処分する事を決めた。ザイサン・ヒルには、総計439頭の牛を所有している24の家族がいる。この地域には特別検診を受けている全部で10人の妊娠している女性がいる。緊急事態委員会は、その谷に住んでいない人々は自由に移動できる事を決めた。

ProMEDの解説より

緊急事態管理モンゴル総局は2006年4月23日に、ザイサン渓谷の雌牛がFMD/足口病/口蹄疫で死んだ、と、述べた。この地域の約430頭の家畜と98人の人々が、隔離措置下に置かれた、と、全国テレビで同局がのべた。他の詳細は与えられていない。FMD/足口病/口蹄疫は、牛、羊、ヤギ、他の有蹄類動物に感染して、口と足に水疱を起こす病気である。その病気は通常致命的ではないけれども、当局は感染が広がるのを止めるために、通常関連動物を屠殺処分する。それは各国政府がFMDの勃発があれば、感染国からの肉の輸入を禁止するからである。

モンゴルは肉を輸出していないので、この病気が大きいインパクトを同国に与える事はないだろう。モンゴルでは多くの人々が牛と羊の伝統的な遊牧生活をしている。モンゴルは元ソビエト連邦の衛星国で貧しい国である。FMD/足口病/口蹄疫は獣から人へ感染する病気とはみなされていない。上述の人の動きにかんする制限は、たぶん、このウイルスがメカニカルに拡大するのを防止するために、モンゴル当局により適用されたものであろう。なぜFMDに関連して妊娠した女性がテストされたのかは明らかではない。おそらくは極めて用心した措置なのだろう。モンゴルでの前のFMD/足口病/口蹄疫の勃発は、2005年8月にアジア1型ウイルスによって引き起こされた。そのウイルスはおそらく中国の起源であろうと思われている。現在の感染媒体の確認が、OIEへの勃発通知に続いて、公式発表される事が予期されている。

Author:事務局 : 2006年04月26日 16:13