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2006年05月16日

■人工甘味料アスパルテーム(aspartame)の発癌性についての論争

○イタリアの研究機関が発癌性の問題を指摘する
○「ヨーロッパ食物安全局」が人への発がん性を否定する
○「米国食品医薬局」が再調査を始める
アスパルテームは、チューイングガム、ソーダ水、また多くの医薬品を含む数千の製品において使われている。

5月9日火曜日(HealthDayニュース):米国食品医薬品局は、人工甘味料「アスパルテーム」の長期使用と癌の間のリンクを見つけたと述べて、反論されたイタリアの研究データを検査していると言った。この「ヨーロッパラマッツィーニ財団」(ERF)の研究は、昨年発表されたものだが、その長期使用がネズミに癌を起こした、だから人によるその使用は再査定されるべきであるという結論を出した。しかし、「ヨーロッパ食物安全局」は、その「ポピュラー」な甘味料は癌のリスクを増大させないという研究を先週発表した。ヨーロッパ当局のメンバーはそのイタリアの研究を検討した、そして腫瘍の数は、ねずみに与えられたアスパルテームの量に関連して増大しなかった、という結論を出した、と、AP電は報道している。イタリアの研究で使われたねずみの多くは、慢性的な呼吸器障害を被り、それが腫瘍の最もありそうな原因であると、研究班は結論を出した。

当局の発見は、50万人のアメリカ人の研究でアスパルテームと癌の間にリンクを見つけなかったという研究が発表された1ヶ月後に出された、と、AP電は伝えた。米国食品医薬品局は、ステートメントで、こう述べている「私達は、ヨーロッパラマッツィーニ財団(ERF)により提供されたデータを活発に検査していて、それらのデータの査定をできるだけ早く完成させるつもりで、食品医薬品局がERFの研究データの再検討を終えた時は、その結論を発表するつもりである」2005年にERFの発見事項が発表された後に、米国食品医薬品局はその研究データを求めた。同局は2月後期に、そのデータの一部を受け取った。米国食品医薬品局は、米国でアスパルテームが承認されて以来アスパルテームの安全を一部の人が疑問視している事を注目した。

米国食品医薬品局はこう述べている:「しかし、今までのところ、当エージェンシーは、アスパルテームの安全についての結論の変化をサポートする科学的な情報を提示されてはいない。その結論は、この甘味料の安全についての100以上の毒薬学上と臨床研究を含む多量な情報の詳細なレビューに基づいている」アスパルテーム甘味料は、チューイングガム、ソーダ水、および多くの薬を含む数千の製品において使われている。

Author:事務局 : 2006年05月16日 15:48