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2006年06月28日

■韓国農民が米軍基地拡大の為の農地撤収にハンガーストライキをはじめる 2006.6.12

米韓の「自由貿易」協定に韓国農民が抗議団をワシントンに派遣し、米国の労働者団体の支持を受けている。

韓国先進農民連合副議長はこう述べている:「・・・米の栽培コストは農民が得る収入よりずっと高くなっている。現在多くの農民は農業するのに高額の借金を抱えている。そして多くの農民が地方を去り、大きい都市に来ている。地方の小学校は閉校が続き、仕事を求めて都市に移ってくる農民は都会生活に順応し、住家を探し、子供に教育を確保するのが、とても難しくなっている。また農民は土壇場で借金を清算する時期が来てどうにもならなくなって、毎年数百人が自殺しているのです・・・」

サンフランシスコ発:韓国の米国軍隊と経済勢力が現在問い質されている。それは今週農村の住民が米国の基地拡張に反対してハンガーストライキを始めたからである。その基地拡大で村民が土地を追われる事になるからである。また農民組合が自由貿易協定に対して反対するデモを行っている。韓国当局は、ソウルの約40マイル南の「Pyongtaek」にあるキャンプ・ハンフリーズとして知られている巨大米軍基地を拡張する政府の計画に反対したのでその小さな村の村長を逮捕した。村民によると、提案されている基地拡張により影響される2つの地区の行き詰まりをどう終えるかの話合いに「Kim Ji Tae」氏が到着した時に、警察が彼を逮捕した。

これに反応して、農民の支持者達は、ハンガーストライキを始めた。「これは補償の問題ではない。これは農民が自分の土地に残る権利に関する事である」と、神父の「MoonJhung Hyun」が、「OneWorld」紙に述べた。この神父はキム氏が刑務所に入れられている間「食べない事」を宣言している。彼は、Pyongtaekにある米国基地拡張機構に関する「全韓国解決委員会」の指導者である。これは、農民が軍事基地に場所を空けるため追い出された最初の事ではない。ムーン神父はこう言った:「第二次世界大戦中にはこれらの村民は日本の軍事基地のため故郷から追い出された。そして、1952年には、米軍が米軍基地の拡大の為に農民達の土地を占拠して、彼等を排除した。従って、これは三度目になるのです」

このキャンプハンフリーズの拡張は、韓国に配備される想定35000人の米軍による配備転換の一環である。この配備転換が2011年に終われば、米国軍隊は、三分の一に削減されて、兵隊は少なくなるが、より大きくなった基地に配置される事になるだろう。在韓合衆国軍隊(USFK)は、ステートメントを出して、この動きは、「侵略を効果的に阻止し、朝鮮半島を戦略的に柔軟な方法で防御する能力」が大いに高められると、主張している。

USFKは、配備置転換の一部として、韓国に配備されるアメリカ兵士の生活の質を高めるために新しい設備を建てる事を計画している。米軍の新聞《星条旗》によれば、それらの施設は、ハンフリーズ基地の新しいフィットネスセンターを含み、ジム、屋内プール、競走トラック、4階建て駐車場が完備される。

この米兵用設備は、8レイン25メートル屋内水泳プールに加え、以下の設備を持っている:626フィート屋内走行トラック、心臓フィットネス特別室、サーキット・トレーニング、重量挙げ、グループ練習場、バスケットボール、ラケットボールコート、マーシャル・アーツ訓練室、登山練習壁。しかし韓国の農民達は、外国の兵隊の生活を快適にする為に、自分達の土地が取り挙げられるという考えに不快感を強めている。年配者が多い農民達について、ムーン神父はこう述べている「彼らは動かないよ。彼らは補償金を拒絶している。彼らは自分の故郷を去りたくないのだ。彼らは三回も追い出される経験を望んでいないのだ」韓国の農民がアメリカの基地拡張でハンガーストライキを始めるなか、別のグループの農民がワシントンとソウルの間で提案された自由貿易協定(FTA)に抗議するためワシントンに押しかた。米国と韓国政府が今週ワシントンで会合を行っている。

この米国への抗議派遣団は、韓国労働組合運動と韓国先進農民連合によって率いられている。彼等はこの自由貿易策が、米価の急落を起こし、圧倒的多数の農民の破滅になる、と、抗議している。「Lee Heung Se」、韓国先進農民連合の副議長、は、こう述べている「このFTAの前でさえ、米の栽培コストは農民が得ることができる収入より現在高くなっている。現在私達は農業するのに高額の借金を抱えている。そして多くの農夫が地方を去り、大きい都市に来ている。地方の小さい学校は閉校が続き、仕事を求めて都市に移ってくる農夫は、都会の生活に順応し、住家を探し、子供に教育を確保するのが、難しくなっている。また農民は土壇場で農業の借金を清算する時期が来て、どうにもならなくなって毎年数百人が自殺しているのです」

この韓国の農民派遣団は、アメリカの主要な労働同盟《Change to Win》、米国労働総同盟(American Federation of Labor=AFL)、さらに産業別労働組合会議(Congress of Industrial Organization=CIO)の支援を受けている。労働同盟《Change to Win》の議長アンナ・バーガーはステートメントでこう述べている:「現政権は『自由貿易』というのは、労働者の権利と恩恵の保護をグローバル大企業の利益と勝手に交換出切る事を意味していると思っているようである。私達は、公正貿易が、仕事を少なくする、賃金を減らす、労働条件を悪くする、環境を悪化させる、貿易でないこと要求する。米国の労働緒グループは、韓国の場合に目論まれているFTAを米国とカナダとメキシコの間にある「北アメリカ自由貿易協定(NAFTA)」と対比させている。

米国の労働組合グループは、米国での100万以上の仕事と雇用機会の喪失、また米国とメキシコの賃金降下抑圧の増大をNAFTAが原因であると非難している。彼等はまた韓国の経済問題が高投機性投資と「仕事無し成長」を引き起こしている事を指摘して、提案されているFTAがこれらの傾向を深めていく危惧を表明した。韓国の労働組合指導者、「Lee Heung Se」にとっては、自由貿易協定への彼のグループの反対、と、新しい軍事基地拡大へのPyongtaekの農民の抗議には平行している事がある。彼はこう述べている:「米軍基地に反対するPyongtaekの農民の闘争は私達の国の米軍支配に対する闘争であり、自由貿易協定反対闘争は韓国の農民の米国経済支配に対する闘争である。このように、2つの闘争は連携しているのです」

Author:事務局 : 2006年06月28日 15:30