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2006年07月14日

■カナダ下水投棄処理問題の科学調査が発表される

カナダ主要都市センターの一つビクトリア市は、その環境にやさしい観光客向けのイメージの背後で、1日あたり約1億2900万リットルの生下水を海洋に2本の水面下パイプを通してポンプで投棄し続けている。
地元政治家は太平洋の自然な海流が下水を希釈して問題がないと主張してきた。環境保護活動家達は下水の海洋投棄が生態系を損い、公衆衛生を危険にさらしていると強く主張している。

下水を海洋投棄することは続けられない、と、科学者パネルが述べる。

-報告ロブ・ショー、2006年7月12日水曜日-

カナダのビクトリアは、生の下水を海洋に無制限に投棄し続けることができない、と、独立した北アメリカ科学者達のパネルが、12日に発表した。ビクトリア、カナダの主要都市センターの一つ、は、その環境にやさしい観光客向けのイメージの背後で、2本の水面下河口パイプを通して1日あたり約1億2900万リットルの生の下水を海洋にポンプで注入し続けている。地元の政治家は太平洋の自然な海流が下水を希釈していると、主張してきた。環境保護活動家達は、それが生態系を破壊し、公衆衛生を危険にさらしていると強く主張している。この下水からの現在の公衆衛生へのリスクと環境破壊は相対的に低いけれども、ビクトリアの人口が増加し続けているなか、下水海洋投棄は続行できない、と、ウイリアム・スタッブルフィールド、環境毒物と化学(SETAC)パネルの議長、は、述べている。

スタッブルフィールドはこう述べている:「このパネルは、フワンデフカ海峡で下水の希釈および自然な拡散プロセスに依存する事は、持続できる長期的な解決ではないと判断している」 この意見のプレゼンテーションは、広域ビクトリアの廃水をコントロールしている「首都地域地区(CRD)」に対してなされたものである。ビクトリアの下水処理の仕方は全国的な注目を浴びた。これは、カナダ全土で流布している雑誌がそれをカナダの中で最悪の下水処理違反であると、述べた。CDRは、増大するプレッシャーに直面し、解決策を見つけるため、下水海洋投棄のインパクトを分析するため、去年9月にフロリダに本拠があるSETACを雇って調査を依頼した。SETACは、オレゴン、サンディエゴ、ワシントン州、ワーテルロー、アルバータ、カナダ、および米大陸の諸政府、から出た科学者7人でパネルを構成した。

この12日に出た依頼調査の最終報告は、スタッフ費用を含み、全体費用の請求書は、605000ドルになった。ビクトリア市長、アラン・ロー、地域政府議長、は、このリポートの経費を弁護して、科学者達の公平な情報を得ることは重要であると言った。彼はこう言った:「この調査のプレゼンテーションにおいて私が聞いた結論は、今日私達がしていることは、潜在的なリスクがあるという事実において、将来できない事である。現在地域の政治家達が異なった形の下水処理のコストを検討している。最新の政府の経費予測は、2000年のもので、二箇所の下水処理施設で、4億4700万ドルを超える額になっている。その後カナダ連邦保守政府は、その経費の1/3を分担して、残りを州と地方自治体が分担する事を期待している、と、述べている。


Author:事務局 : 2006年07月14日 13:13