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ベトナムの患者の研究が多くの犠牲者の血流中にこのウイルスを発見し、体の他の部分に拡大している事を示唆した。H5N1ウイルスの異常に高い増複数が、強烈な「サイトカイン」を引き起こしていた。サイトカインは、バクテリアやウイルスの侵入を撃退するたんぱく質であるが、非常に高いレベルは体に危害を与える事になりうる。

－H5N1鳥インフルエンザウイルスは、普通の人インフルエンザウイルスよりずっと攻撃的に人の中で増復していく－

ベトナムの患者の研究が、人にでた多くの犠牲者の血流中にこのウイルスをまた発見した。このことは人間の体の他の部分に拡大しているかもしれない事を示している、と、「Nature Medicine」誌に報告されている。この研究の主導的な科学者、メノ・ドゥ・ヨング、は、こう述べている：「このウイルスの異常に高い集まりが、強烈な「サイトカイン」を引き起こしていた。これは致命的になりうる免疫の過度な反応である。サイトカインは、バクテリアやウイルスなどの侵入を撃退するたんぱく質である。H5N1による感染中でのこの［サイトカイン］の反応は、とても、とても、強烈なようである。サイトカインは、この侵入を取り除こうとしているようだが、サイトカインの非常に高いレベルは体に危害を与えることになるだろう」

この研究は、ベトナムで2004年と2005年にH5N1に感染した18人と人インフルエンザに感染した8人、を対象にしている。科学者達は、鳥インフルエンザに感染した人達の鼻と咽喉に、人インフルエンザの感染の場合より、遥かに高いウイルスの集塊(load)を発見した。H5N1に感染した人達の内13人が死に、これ等の人達の少なくとも9人の血液にこのウイルスが発見された。このウイルスは、また、H5N1に感染した殆どの人達の直腸に発見された。これは、このウイルスが血流を通じて胃腸器官に広がったかもしれないことを示している。普通のインフルエンザに感染している人達は、血液また直腸にウイルスは持っていなかった。そのグループでは誰も死ななかった。

南ベトナムのホーチミン市熱帯病医院にあるオックスフォード大学臨床研究ユニットのドゥ・ヨング氏は、こう述べている：「H5N1感染の高致命性結果はこのウイルスの高い増複性と、さらに血液中にこのウイルスが検出された事に関連しているようである」この研究チームは、重症の人とそれらの人々に見出されるサイトカインのレベルの間に関連がある事を引きだした。「 私達は、人インフルエンザ患者よりH5N1患者でサイトカインのレベルがずっと高い事に気付いた。また、サイトカインの最も高いレベルが、H5N1で死亡した人々に発見された」と、ドゥ・ヨング氏は、述べた。