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2007年03月16日

■中国で魚を食べて起きる食中毒で死者が出ている

シガテラ中毒で知られている急性の発病は、サンゴ礁システムと結び付いた藻類を餌にする魚を食べる事によって起こされる。
少なくとも5つのタイプの毒素シグアトクシン(ciguatoxin)が識別されている。この毒素は食物連鎖の上にくる、大きな、そしてもっと老いた魚に蓄積することが知られている。

広東州徐聞県 (Xuwen County) の11人の村人が通称「ジャンプ魚」(mudskippers)を食べた後、中毒症状になったと疑われている、そしてその内の1人が死んだ。魚にある毒物による「シガテラ中毒」(Ciguatera)ではないかと思われている。

ダジン(Dajing)村の4人の家族がはじめて食中毒になった。彼等は、2007年3月7日に「ジャンプ魚」を食べた後で、目がくらむように感じた、そして手足と口に感覚がなくなった。これらの徴候は吐き気と結び付けられている。後に家ネコが、その魚を食べた後で、死んでいたことが見いだされた。そこで彼等は警察に電話をした。彼等は治療のため病院に送られた。

次の日に近くの3人家族が、同じくジャンプ魚を食べて、食中毒を起こしたと思われている。その家族の中で、家長の56歳の男性が死亡した。その魚のサンプルはすでに分析のために鎮江(Zhenjiang)に送られた。地域でのジャンプ魚の販売がしばらく中止された。

2007年3月7日に、徐聞県(Xuwen County)の「Xilian」町で食中毒事件が起きて、11が病気になった。彼等の内で、1人の男性が食物中毒を疑われで死んだ。この郡では食中毒の新しい発症は見いだされなかった。 入院している患者は安定した状態になっていて、重大な危機にはめんしていない。

この食中毒事件は「Xilian」町「Dajing」村委員区で2007年3月7日に起こった。初めに、4人家族が食中毒で入院していた。まもなくその後6人の他の人たちも入院してきた。同時に、54歳の男性の村人が食中毒と推測されるもので死んだ。

郡の衛生と防疫ステーション(Hygiene and Epidemic Prevention Station)は調査を通して患者のすべてがさまざまなレベルの以下の魚を食べていた事を確認した:地域で「ジャンプ魚」として知られている「 mudskipper」、ハゼ、「snailfish」、その他の磯魚。それらの魚は、「Xilian」町の Dajing 村委員区の近くのリウシャ湾 (Liusha Bay)で捕えたものである。

ProMEDのコメント

サンゴ礁にいる魚は、この投稿報告で述べている「浅い海の魚」ではなく、この中毒発病と結び付けられる傾向がある。めまい、しびれ、吐き気は、しかしながら、この事項では一貫している。この集団発症にについてのフォローアップ情報が興味を持って待たれる。

以下の情報は、ProMEDに来た前の投稿報告から適用されたものである。

シガテラ中毒で知られているものは、はしばしばサンゴ礁システムと結び付いた「特定のうずべん毛類」(dinoflagellates)(すなわち藻類)を餌にする魚を食べる事によって起こされる。少なくとも5つのタイプのシグアトクシン(ciguatoxin)が識別されている。そしてこの毒素が食物連鎖の上にくる、より大きな、そしてもっと老いた魚に蓄積することが知られている。シガテラ中毒は、一般に北緯35度と南緯35度間にある水中サンゴ礁の魚に限定されると信じられている。

この中毒を多く起こす魚の種類は、ハタ、かんぱち、赤スナッパー、うなぎ、スズキ、カマス、サワラ、を含んでいる。 2キロ以上の大きな魚は相当量の毒素を含んでいて、食べると容易に毒性効果を引き起こす。完全な信頼性はないが、酵素免疫検定法(EIA)とマウス生物分析検査法で、影響を受けた魚のシグアトクシ検出に利用できる。

シグアトクシンと他の類似毒素は、熱には安定があり、脂質に溶解しやすい。こららの毒素は、温度、胃酸、あるいは料理方法では影響されない。この毒素は魚の臭い、色、味覚には影響を与えない。シグアトクシンが毒性を起こすのは、電位依存するナトリウムの流れを活発にさせるからである。その結果、異常興奮、伝道機能減少、長引く治療抵抗が出て来る。

Author:事務局 : 2007年03月16日 09:03