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2007年05月11日

■中国で多くの豚が不可解な疫病を勃発している

香港のテレビは広東州の高要と云浮地域で豚が体から血をふき出して、ふらふらとよろめいている異様な情景を写していた。
同地域での豚の80パーセントがこの疫病で死滅して、小作農達は病気の豚を大値引きで狂乱売りをしている、そして豚の死体が川に浮いて流れている、と、報じられている。

北京政府は南東地域で豚を全滅させている疫病について沈黙している。
この中国の情報未公開が安全情報公表に関する中国への新しい疑念を再燃させている。

(05-08)-不可解な疫病が中国南東地域で豚を死滅させている。しかし国際機関や香港当局は、 中国政府がそれに関して、また動物に死や病気を起こしている汚染された小麦グルテンに関してのインフォメーションをほとんど提供していないと述べている。

基本的な詳細さえ伝えられていない事で、中国が、潜在的にグローバルな関連性がある健康と食品安全問題についてのインフォメーションを明らかにする意向について、長く存続している疑問を復活させている。

中国政府-そして特に香港に近い広東州政府-は2003年にSARSウイルスについてのインフォメーションを隠匿した事で非難された事がある。当時SARSウイルスは、香港の95マイル北西に在る仏山(Foshan)で出現した。SARS、重症急性呼吸器症候群、が、香港に広がりそして世界中に蔓延した後、上層部の中国当局者は情報公開を改善することを約束した。

けれども香港、世界保健機構 (World Health Organization)、食糧農業機構、で働く担当官吏達は、7日にこう述べている:最近の豚の死滅についてほとんど何も伝えられていない、そしておそらく豚の死とは関連が無い小麦グルテン汚染問題についても限定された詳細しか告げられていない。
WHOとFAOは、豚が、鳥インフルエンザを含め、人と同じ病気の多くに罹病するので、豚が死滅する不詳なパターンを追跡し、調査するため世界的なネットワークの確保を主張している。

香港のテレビと新聞では広東(Guangdong)州の高要(Gaoyao)と隣接する云浮(Yunfu)地域で豚が体から血をふき出して、ふらふらとよろめいている様子を伝えるニュースで満ちていた。アップル・デイリー日刊紙はこう伝えている:同地域での豚の80パーセントが死滅した、小作農達は、病気の豚を大値引きで狂乱売りをしていて、そして豚の死体が川に浮いて流れている。

この疫病は、伝えられるところによれば、2月の中国の新年祝祭後に、豚を殺し始めて、今も広がっている。
中国の国営ニュース・メディアは小麦グルテン問題で少数の報告をしたが、豚の死滅に関してほとんど何もこれまでに伝えていない。
香港の140マイル北西にある高要(Gaoyao)役所の男が電話に答え、豚がそこで死んでいることを7日午後確認した。だが彼は名前を出すことを断わった。

香港議会で医療関係者を代表する外科医「Kwok Ka-ki」氏はこう述べている:中国政府は中国の大衆と香港の民衆と豚の死についてすべてのインフォメーションを共有するべきであると言った。「中国政府は、民衆、また香港市民に、この疫病勃発の範囲、疫病がどうコントロールされているか、公衆衛生に対する打撃、について、報告すべきである。そうすれば、苦悩を大いに和らげ、そしてこの疫病と戦うことで中国を助ける事になるだろう」

この豚の病気から人々が病気になっている報告はこれまでない。けれどもSARSでの経験は、得体の知れない病気が中国本土から来ることで香港には絶えない不安が残っている。医療エキスパート達はこう述べている:豚の出血の範囲からみて、血まみれの皮膚傷害の報告を含めて、鳥インフルエンザの通常の症状のようには思えない。しかしこの豚の死は調査される必要があると付け加えた。

香港食物環境衛生省(Environmental Hygiene Department)の2人の報道官はこう述べている:広東当局は、云浮と高要地域からの生きている豚は香港には送られていないとだけ香港の同省に伝えてきた。
香港農業漁場保護省の報道官は、香港の豚の間ではこの疑惑の死はないと告げて、広東州の豚に関する疑問は、食糧省に尋ねるように述べた。

両省は質問に対する書類での回答で先週こう述べていた:メラミンのスクラップが存在するかどうかについては、大陸から輸入された小麦グルテンを同省はテストしていない。メラミンのスクラップは合成樹脂生産で使われる化学物質の製造から残余したものである。ペットフードにメラミンスクラップが存在している事は、合衆国でおよそ4,000匹の猫と犬の死に関連づけられて、そしてメラミンに汚染された飼料を食べたニワトリを抹殺処分することを引き起こした。

中国政府公式の新華社通信社が1カ月前に大陸でメラミンに関連して小麦グルテンの全国的なテストを始めていたと述べた時、香港当局者は驚愕した。中国北東部の動物飼料ディーラー達は先月末こう述べていた:メラミンが混入された飼料の主要な2つの送り先は、上海近くの揚子江デルタ地域と香港近くのパール川デルタ地域である。

Author:事務局 : 2007年05月11日 09:15