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2007年07月17日

■畜産飼料に魚飼料と魚油の使用禁止を撤回させる動きが強まっている

ユーロの議員達が、牛、やぎ、羊に、魚飼料(fishmeal)と魚油を給餌する禁止令を撤廃することを要求している。

欧州会議(The European Parliament)は、保守派ユーロ議員、ストルアン・スティーブンソン(Struan Stevenson)による報告書を支持した。その報告書は、反芻動物の飼料に魚飼料と魚油を使うことがBSE-狂牛病-を伝染させる危険があるという科学的証拠は無いと、述べている。

この報告書はこう述べている:厳密なコントロールがダイオキシンによる汚染から食物連環の安全をすでに確保した、そして魚飼料は、人と動物に健康上の恩恵を与える必須アミノ酸に富んでいる。魚飼料インフォメーションネットワーク(The Fishmeal Information Network)ヘッド、ヘルガ・コルサガー(Helge Korsager)はこう述べている:ユーロ議員のこのサポートが、魚飼料の評判を回復する公式品質コントロールと基準を確立する仕事を速めるプレッシャーをさらに強めた、と言った。

彼はこう述べている:「我々はこの報告書を歓迎します。それは魚飼料が安全で価値が高い飼料成分であるという証拠の山に依拠しています。ユーロの議員達が、牛、やぎ、羊に、魚飼料(fishmeal)と魚油を給餌する禁止令を撤廃することを要求している。EU委員会はこの報告を、魚飼料を反芻動物の飼料に充分に回復させる為EUの進行を速める明確な信号として、見るべきである。我々は飼料製造業者から矢継ぎ早の問い合わせを受けている。飼料製造業者は、魚飼料使用制限が解かれるのに一体どのくらい待たなければいけないのか尋ねている」

禁止令を撤廃するのが遅延しているのは、解除する法的枠組みを設定するのに何カ月もかかる仕事があり、そして不可避な技術的汚染がどれぐらい許容するのかに同意する必要があるからである。

ほとんどの障壁はクリアされてきた、そして担当当局は今年の終わりまで続く科学的な試験結果を待ち受けている。

「これらの制限は反芻動物の給餌から魚飼料を除外しているだけではない。その許容度ゼロの姿勢が、重要な豚や家禽飼料市場に於いても、魚飼料の使用を制限している。しかも今は、値段がほとんど2006年度レベルに戻っていて、大いに競合できる成分にしている」と、ヘルガ・コルサガーは述べている。

Author:事務局 : 2007年07月17日 13:49