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2007年07月20日

■WHOの警告:食品の安全は世界全体での大問題である

食品安全は世界全体での大問題であると、WHO役員が告げる。

ジュネーブ発-中国だけが食品安全についての特定な不安で取り上げられるべきではない。食品安全は、豊かな国も、貧しい国も同様に、より良い規制を通して、取り組まなくてはならない大きな問題である、と、世界保健機構(World Health Organization (WHO))の高地位官吏が述べた。

マーガレット・チャン(Margaret Chan)WHO長官、は、こう述べている:国際連合のこの機関が、193の加盟国で汚染された食品に関して毎月およそ200の報告を受けている。

しかしWHOによれば、多くの食物を媒介とする病気は報告されないままになっている。そしてサルモネラ菌あるいは大腸菌バクテリアの感染発生が大規模で起こる事になる。WHOは「農場からフォーク先の食品安全を支援している。

チャン長官は報道機関とのブリーフィングでこう述べた:「私は食品安全は先進国でも発展途上国でも大きい問題であると言わなければならない。WHOは多くの国と規制枠組みを強くするために協力しています」

中国では、弱く規制された食品と薬品安全基準が何年にもおよんで問題になってきているが、健康にかんする複数のスキャンダル報道で揺れている。先日中国当局は食品と薬品会社に安全を第一にするように告げて、そしてメディアに「もっとバラ色の絵を描くよう」に督促した。

パナマの患者が中国から来た薬品の間違ったラベルを張られた化学物質で死亡した、そしてペットが中国の標準以下の飼料で合衆国で死んだ、また他方、汚染された中国製歯ミガキ粉が中央アメリカや他の所で発見されている。

しかしヨルゲン・シュラント(Jorgen Schlundt、)WHO食品安全部部長はこう述べている:中国は2001年以来安全欠陥問題に深刻に取り組んできている。そしてWHOの一部の提案を実行し始めている。

-高いレベルでの政治的なコミットメント-

WHOのヨルゲン・シュラント氏はロイターにこう述べている:「中国当局はそれ(食品安全)に取り組んでいます。それについては対策をとるべき高いレベルの政治的なコミットメントがあります。食品安全はすべての国にとっての問題です。我々は特に中国についての心配を表明しているのではありません」

「中国は食品安全システムを最新にする必要を前に悟っています。安全システムを最新にするには長時間を要します。それは中国だけの事ではありません。BSE危機の後では、英国でも長時間を要しました」と彼は付け加えた。

1963年以来、WHOと国連食糧農業機関によって設立された「食品規格委員会」(the Codex Alimentarius Commission)は、世界的に健康を守るための食品基準と作業規格を作り出した。

ヨルゲン・シュラント氏によれば、WHOもまた食品関連の潜在的な国際公衆衛生の問題を警告する約10から20の「緊急通告」を発令している。

そのほとんどは工業諸国での問題に関連している。それらの国では、病気発生を報告する良いシステムを持っている、さらにその数字は他の場所での問題の真の大きさは示していない、と、彼が言った。

「多くの発展途上国は非常に低い食品安全意識しか持っていない、それは食品安全が優先事項ではなかったからである」と彼は述べて、ラテンアメリカの地域やサハラ以南のアフリカにあるギャップを例に取り上げた。

WHOは、合衆国のホウレンソウに下痢を起こす「大腸菌0157」の汚染発生があった事を世界のメンバー国に去年9月警告をだした。

WHOは、カナダとメキシコで売られていたホウレンソウが、その後中国を含めて他の国々に配送されていたという米国の食糧医薬品局から来た情報にのっとって、行動したものである。

Author:事務局 : 2007年07月20日 16:29