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2007年08月31日

■研究によって高い鳥インフルエンザ感染率が見いだされる

高致死性H5N1鳥インフルエンザ菌株はインドネシアでは29パーセントの人から人への感染率がある。この感染率は米国では普通のインフルエンザの広がりに近い率であると、合衆国の医学研究が述べている。

しかし、この感染は「非常に密接な人間との接触が要件であるのかもしれない」、そしてこれが持続的な伝染であるのかはまだ不明確であると、この研究は記している。この論文は、医学雑誌「新興感染症」(Emerging Infectious Diseases)の9月号に発表される。

この結論は北スマトラで去年8人家族の中7人を死亡させたウイルスの人から人への感染証拠に依拠している。

この研究は以下の方法を用いている:それは、感染患者数、潜在暴露した人々の数、ウィルス潜伏期間のような「パラメータ/要因」を考慮に入れたコンピュータ化された「病気感染モデルを」使っている。

この研究で以下の事が明らかになっている:死んだ家禽と家禽糞便にさらされた37歳の女性が、彼女の10歳のいとこにこのウイルスを伝染させた。そしてこのいとこが、遺伝配列データでも分かるように、おそらく彼の父親にそれを伝染させた。

この研究者達は書いている:「我々は人間から人間への感染がおそらくすでに起こっているという決定をしているけれども、このウイルスが持続的な人から人への感染能力があるかどうかは明らかではない。このウイルスは非常に密接な人間との接触を要件としたのかもしれない」

香港大学微生物学者マーリク・ペイリス(Malik Peiris)はこう述べている:この新しい発見事項はこのウイルスが人から人への感染に近づいていることを必ずしも意味しない。

「心配な事は、持続的な伝染があるかどうか、配列的に、人から人へさらに人へと進んでいるかどうかである。だがそれはそうしていない、これまでのところでは」と彼が言った。

ペイリス氏はこう述べている:インドネシアでの人から人への感染は新領域を切り開いているものではない、したがって不必要な心配を増やすべきものではない。

1997年香港での鳥インフルエンザ感染患者18人中6人の死亡が世界での最初の知られているケースであった。

別の微生物学者ロ・ウイング・ロックは29パーセントの人から人への感染率は「警戒心を高めさせる」と述べている。しかし彼はその感染率はインドネシアの特定の地域に当てはまるもので、さらに特定の状況下のことであると強調した。

ロ氏はこう述べている:「インドネシアのこの8人家族は非常に人が多い場所に住んでいた、そこでは人々は低い健康自覚しか持ってなく、そして医療へのアクセスをほとんど持っていなかった。すべてこれらは香港ではあてはまらない。香港の人々はすでに大いに自覚していて、その事を心配している、そして我々はすでに容易にアクセス可能な医療サービスを持っている」

インドネシアはそのインフルエンザウイルスサンプルを国際社会と共有して、科学者達にウィルス進化を監視させて、ワクチンを開発させるべきであると、同氏は言った。

インドネシアの28歳女性の鶏業者が先週鳥インフルエンザで死んでいた容疑をかけられている。

もしこれが確認されるなら、インドネシアは83人の確認された鳥インフルエンザによる人間の死亡が出たことになり、これはどの国よりも高く、世界最高の死亡率である。

Author:事務局 : 2007年08月31日 12:54