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2007年11月20日

■2008年に向けジャガイモ生産への転向を掲げている

ジャガイモ(学名Solanum tuberosum)は2008年には特別な年になるだろう。国連 (UN)は発展途上国に米への依存から離脱させて、ジャガイモを主食として採用するよう説得しようとしている。

ジャガイモはたいていの面で米を打ち負かす。ジャガイモは少ない水と少ないスペースで生産できる。ジャガイモは速く成長し、多量の食物を産み、そして同量の米よりはるかに大きな栄養価値を持っている。

発展途上諸国では、家族の土地が世代を通してますます小さく分配されていく。それで家族は食べていくのに少ない土地を耕すようになっている。ますます激変している天候パターンで、それらの家族は強くたよれる農作物を生産する必要がある。

ジャガイモの出生地ペルー、リマにある国際ジャガイモセンター(The International Potato Centre)のチャールズ・クリスマン(CharlesCrissman)はこう述べている:「ジャガイモは穀類産物に較べて、時間ユニットでエーカー毎に多くの食物を作り出す。ジャガイモは米より速く地面に出てきて、もっと多くの栄養分を供給する」

非熱帯の条件下で、ジャガイモ収穫は、米作の120日から140日と比較して、およそ90日から100日間以内で、食物を産みだす事になる。

クリスマン博士は、ジャガイモと、魚やミルクのような一種のタンパク質に富んだ食品だけで、生きていくことが可能であると言った。

彼はこう述べている:「マッシュポテトをミルクと混ぜれば、あなたはビタミンC、他の希少ミネラル、複合炭水化物を摂取する事ができる。マッシュポテトだけでも、あなたはかなりうまくやっていけます。純粋な米ダイエットは炭水化物だけしかとれません」

米ははるかに世界最大の農作物であり、それに続いて小麦がくるが、国連はすでに方向転換を説き聞かせている。国連によれば、ジャガイモ生産と消費レベルが、アジア、アフリカ、ラテンアメリカでこれまで20年間で実質的に上昇した。

それらの地域での生産高は1990年代半ばまでに、1960年代初期のおよそ3千万トンからほとんど1億2000万トンまでに上昇した。それまではほとんどのジャガイモは、ヨーロッパ、北アメリカ、旧ソ連で食べられていた。

食糧農業機構、国連機関の一つ、によれば、発展途上世界でのジャガイモ生産高は2005年に初めて先進国世界の生産高を超えた。

中国は世界でジャガイモの最大生産国である、そしてほとんどジャガイモの3分の1が中国とインドで収穫されている。

Author:事務局 : 2007年11月20日 13:13