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2007年11月26日

■米国で食肉処理に使用される一酸化炭素の安全が問われている

ワシントン発:合衆国大手食肉加工業者の二社が食肉が食料品店で新鮮に見えるようにするパッケージ技術を弁護した。だが合衆国議会はそれが安全ではなく、そして誤解を生むものだとして批判している。

食品パッカーズ諸社は肉の色を一定にさせるために一酸化炭素を使っている。しかし一部の民主党議員は、そのプロセスが、商品を実際より安全に見えさせることによって、消費者を誤り導いている、そして大衆に悪くなった肉を食べさせる危険があると述べている。

民主党ミシガン代表、バート・スツパック(Bart Stupak)下院議員、下院エネルギーと貿易小委員会委員長は、この慣行が人を騙すもので、そして「潜在的に健康障害の恐れがある」と述べて、そして健康の危険に対して「見えない目を向けている」と言って合衆国の規制当局を非難した。

下院は「食品医薬品局」に、今年汚染食品輸入によって疑惑がつよまり、食品安全の仕事を改善する計画を立案することを命じて、その為に907億ドルの資金が出る案を通過させた。

消費者団体は、議会に対して、一酸化炭素使用が買い物客が食品安全を推し量ることを難しくすると言っている。

「我々はFDAが産業界の経済利益を消費者の健康と安全より優先させていることに憤慨している。それは最悪の場合は危険で、よく見ても、消費者の金をだまし取るものである」とウエノナ・ハウター「食品と水の監視」(Food and Water Watch)の部長が述べた。

FDAは米国の食料供給、主として果物と野菜のおよそ80パーセントを規制している、そしてUSDAは、肉、家禽、卵を含めて、その他の食品に関して責任がある。

今年早く、スツパック議員はカーボン使用問題の調査を始めて、そして一酸化炭素処理されている肉と魚加工品に「安全の注意書」をつけることを提案した。

その時以来、食品卸売り業者、ジャイアント(Giant)社、セーフウェイ(Safeway Inc)社、タイソン食品社(Tyson Foods Inc)はこの薬品処理を中止している。

割引小売り業者、ターゲットコーポ社は、「USDA」にそのストアで、一酸化炭素処理された肉のラベルに警告を付ける認可を求めた。

国会の公聴会で、ホーメル食品会社(HormelFoodsCorp)とカーギル社(CargillInc)の首脳経営者は、製品ラベルは消費者にその肉や魚の安全を決定するのに、色ではなく、むしろ「使用期限」、あるいは「冷凍期限」の日付に依存するようにするものを支持すると述べた。

「消費者は悪い製品を食べているのではない、そしてこの技術によってだまされているのではない」とホーメル社最高経営責任者のジェフリー・エティンゲル(Jeffrey Ettinger)が言った。

一部の消費者団体は、食糧医薬品局に、大気中に存在するより高い一酸化炭素比率、4パーセント、を使用する閉じたパッケージの承認を撤回するよう、請願している。

マーシャ・ブラックバーン (Marsha Blackburn)下院議員、テネシー州共和党員、は、それは人が手で触れる必要性を減らして、そして肉にバクテリアを加えるチャンスを制限するという根拠で、この処理法を弁護した。

「食品医薬品局」と合衆国農務省の担当官吏は、一酸化炭素処理が安全であるという立場を変えない、そして、もし新しいデータが入手できるようになれば、この処理法を再考するだろうと、述べた。

USDA食品安全点検サービス部(FoodSafetyInspection Service)副アシスタント行政官、ダニエル・エンゲルジョン(DanielEngeljohn)は「この件は公衆衛生に関して当政府機関のプライオリティではない」と述べた。食品安全点検サービス部(FSIS)は、一酸化炭素を含むパッケージで売られた肉に添付する、使用期限と販売期限を必要だとしている。

今回の公聴会は、食品産業がいくつかの最近のリコール措置をうけて打撃を受けている折に、開催された。そのリコールには、カーギル社が、E.コウライ菌汚染のため今月早く百万ポンド以上の牛挽肉をリコールした事が入っている。それはおよそ1カ月以内でミネアポリスに本拠がある同社による二回目のリコールである。

Author:事務局 : 2007年11月26日 13:27