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2007年12月11日

■中国で12月2日にH5N1で死亡した男性の感染起源の詳細報告

以下の報告は江蘇州で24歳の男が2007年12月2日に死亡して、同時に彼の父親が発病した原因になったH5N1ウィルスの起源に関連する新しい情報を提供している。
そして死亡した男性が犬にかまれていた事の可能な関連性を説明している。

-人の鳥インフルエンザ:中国、江蘇

24歳の息子の入学を祝う為に、彼の母親と父親が、その息子と彼のガールフレンドを南京で最も人出が多い孔子の寺院に連れて行った。その寺院のレストランで、この4人連れは、「Beggar's Chicken」という名前のチキン料理を食べた。その料理は外側が厚い泥によって包まれたものである。

分析によれば、外側の泥があまりにも厚かったので、内部のチキンは充分に料理されていなかった。そのチキンを食べた2日後に、この若者は熱があるのを感じ始めた。彼の体温は速く上がった、そして彼は緊急治療のため江蘇地区人民病院に連れて行かれた。結局彼は救命されず、死亡した。

彼がなぜ最初に病気になったのかについて、親類の一人が、彼のガールフレンドが2匹の犬を飼っていた事を明らかにした。彼女が中国の別の地域から来ていたが、南京では彼女が飼育できる犬の数を制限していた。違反発見を避けるために、彼女はその一匹を彼女のボーイフレンドの所に送っていた。例のチキン料理を食べる20日前に、彼はこの小犬によってかまれていた。狂犬病の発病を妨げるために、彼はワクチン注射を始めた。5回の注射が必要とされている。そして彼が病気になった時に、彼はすでに4回の注射を完了していた。従って彼の体の免責力は最低位になっていた。彼が病院に最初に送られたとき、彼は鳥インフルエンザに対する治療を受けなかった。そこの医者達は彼が伝染病に感染しているのかもしれないと思った。

息子の突然の死に、彼の父親と母親は打ちのめされていた。チキン料理をたべた6日後に、父親が高熱を発したとき、彼は治療を求める勇気がなかった。他の人たちが彼に頼んだ後やっと彼は病院に行った。親類の一人は、この家族がチキンを食べる事が好きで、彼の冷蔵庫は屠殺されたチキンが一杯入っていたと述べた。これがあったので、この親類の人は彼の病気が鳥インフルエンザであるかもしれないと思い始めた。それでこの男は鳥インフルエンザ診断を受ける為に、南京市立伝染病病院に行った。

奇妙なことは、寺院のレストランでチキンを食べたのは4人だけれども、2人の男性だけが病気になった、そして他の2人の女性は病気にならなかったことである。報告によれば彼のガールフレンドは多くのチキンを食べたが、全く元気であるようである。情報筋によれば、死亡した24歳の男性の母親には類似の症状がでていないが、観察のために隔離されていると言う。 彼女の携帯電話は遮断されて、外の世界との接触はない。

-ProMEDのコメント-

同じ家禽食品へのこの父親と息子の露出(そして父親の家にある冷蔵庫のチキンへの可能な露出)が通常の感染源だということになり、事実上これらの2つの発症に対する人から人への感染の可能性を否定する事になる。犬にかまれた事件の可能な関連性は4回の狂犬病ワクチン注射が逆作用して、患者の免疫機構に影響を与えたかもしれないということである。同じチキンを食べた2人の女性が無発症性感染の場合には、抗体があるのかチェックされるべきである。あるいは男性たちはチキンの足と腿をたべ、女性たちは胸肉を食べたので、料理での加熱差異が出た部位が関係したのか、あるいは元々のウイルスの滴定濃度の差が関連しているのかもしれない。

Author:事務局 : 2007年12月11日 14:02