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2007年12月26日

■オーストラリアのカキ養殖海域に有毒組織が発見される

ほとんどのシーフードプロデューサーにとっては、魚、車エビ、カキの需要が急騰するにつれ、夏季が年の仕事分を稼ぐ事になる。

しかしこのクリスマス期は、サウスオーストラリア州エアペニンシュラ(EyrePeninsula)東部、カウエル(Cowell)にあるフランクリン湾カキ農民は、大事な牡蠣を水中に放置するか、またはほうり投げている。

数週間前に見いだされた不可解な毒素の高レベルが湾を閉鎖する事になり、この地域からのカキを売ることができなくなった。

この半島西側のコフィンベイ(Coffin Bay)のような、他の地域でリース海域を持っていない漁民は、カキの現在在庫を維持する以外すべき事がほとんど無い。

カール・ジースッチ(CarlJaeschke)、「カウエルシーフード」(CowellSeafood)社マネージャー、は、彼の貯金に頼って生活していて、一部のカジュアル作業者を解雇せざるをえなくなったと、述べた。

「カウエルでの産業界はとても困っている。我々はカキに依存している。もし許可されていたら、我々はこの2週間で多くのカキを売っただろう。それは今年のいい稼ぎになっていたでしょう」と彼は述べた。

そこの湾は、サウスオーストラリアのカキ25%を産出しているが、はやくても2月ごろまでは再開することが予期されていない。その間、カール・ジースッチ氏のカキはぐんぐん増殖し続けるので、彼の備蓄カキは急速にスペースを失うことを意味する。

自然に発生する組織、ピナトクシン(Pinnatoxin)は、地元のカキ養殖業者がヨーロッパのマーケットにアクセスしようとしている最中に、発見された。ヨーロッパでの市場の要件には、カキがネズミで検査されることがある。その検査で一部のネズミが死亡して、フランクリン湾水域のさらなるテストに至った。

デイビッド・カンリフ(David Cunliffe)、南オーストラリア保健省(South Australian HealthDepartment)主任水質アドバイザー、は、ピナトクシンに関する発表されたインフォメーションがほとんどない、と述べた。

「それは我々が多くを知らない出現してきている毒素である。我々はその毒素の起原を知らない、そして我々はヒトの健康の面ではその潜在的なインパクトに関してインフォメーションが極めて少ししかない」と彼は述べている。

カンリフ博士はピナトクシンが以前に日本とニュージーランドで検出された事があると言った。「我々は、今年早くまで、その毒素がサウスオーストラリアに存在していることを知らなかった」と彼が言った。

マイク・ウイラス(MikeWhillas)、南オーストラリアカキ養殖者協会(South Australian Oyster GrowersAssociation)副会長、は、ピナトクシンは他のオーストラリアの州でも発見されていた、そして無害であるように思えていたと、述べた。

「現在我々は知ってしまった、我々は実際にそれが常に存在していたことが分かっている。これまで病気になった報告はなにもなかった。毒素のために湾を開いたり閉じたりするのは我々のオペレーションの通常部分である。その唯一の相違はそれが未知の毒素であるということである」と彼は述べている。

Author:事務局 : 2007年12月26日 11:53