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2008年01月09日

■低温殺菌されたミルクの「リステリア菌」汚染で死者が出ている

ホイッティア酪農場(Whittier Farms)の第5代目所有者は、そのホルスタイン雌牛の高級品質を自慢していて、ガラスびんで、戸口にミルクを直接配達している。顧客達はそれが懐かしいニューイングランド地区のホルモンなし牛乳味であるので、このプロダクトを好んでいる。

しかし、健康担当官吏が、ボストン西35マイル、シュルーズベリー(Shrewsbury)にあるこの酪農場プラントのバクテリア汚染されたミルクを飲んだ後で、3人の年配の男性が死んだ、そして少なくとも1人の妊娠女性が去る6月に流産したと、述べている。

すべてのミルクが「リステリア菌」に感染していた。この菌は、低温殺菌牛乳では極めて珍しい。

それは、未調理の肉と野菜のような生の食物、ソフトチーズとコールドカットのような加工食品に多く見いだされるものである。

この感染発生は、米国でリステリア菌が今まで低温殺菌牛乳に関連づけられた3番目であると思われている、と、州伝染病コントロール所長、アルフレッド・ドゥマリア博士(Dr.AlfredDeMaria)が述べている。

リステリア・バクテリア菌はしばしばマニュア肥料に存在していて、一般に土中と水中で見いだされる。低温殺菌はリステリア菌を殺す事になっている。

ホイッティア酪農場プラントにおいてのテストはその低温殺菌プロセスに何も悪いことが見いだされずに、不可解さが深まっている。

健康検査官達は、バクテリア起原を探して、接続パイプを含み、冷却装置とビン入れ機械を今調べている、と、ドゥマリア博士が述べた。検査官達は、通気孔、天井、床、タンク、ビン洗浄機、ビン、他の装置からおよそ70の検査サンプルを取り出した。

同酪農場は、中部マサチューセッツ全体にさまざまなブランドネーム下で家庭とストアにミルクを配達し、またサットン町で500エーカーの農場を経営しているが、汚染ソースが正確に摘出されるまで、オペレーションを停止している。

健康担当官吏達はこう述べている:約2,500件の深刻なリステリア菌による病気(listeriosis)の患者が毎年米国で、マサチューセッツ州では20から40件の発症が報告されている。その症状は、発熱、吐き気、下痢を含んでいる。

リステリア菌は、妊娠している女性、新生児、高齢者、免疫システムが低下している患者、に、深刻な病気、あるいは死を引き起こすことがある。一般に健康な成人と子供達は回復している。

低温殺菌牛乳によって起こされたと思われるボストンでの1983年の感染発生は14人の死をおこしている。

今回のホイッティア酪農場の感染勃発で4人の患者のDNAテストが、まったく同じリステリア菌の菌株を持っている事が判明した。これはこの細菌が共通の起原を持っている事を示している。このテスト結果が12月中旬に戻って来た後、健康担当官達は、この起原を追求する為、これらの患者と、彼らの家族のインタビューを始めている。

Author:事務局 : 2008年01月09日 12:11