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2008年03月04日

■鳥の大量死が起きて殺虫剤「カーボフラン」(carbofuran)

リンカーン(Lincoln)郡の農民が2006年にコロラド平原にある彼の95エーカーのひまわり畑に殺虫剤「carbofuran」をスプレーしたあと短い時間で鳥が死んでいくのが出始めた。

ほとんど2,200羽の鳥が、司法省(Justice Department)が「有毒化学物質の意図的な誤用である」と述べたことによって殺された。

現在は、米国環境保護庁は合法的な使用でさえ鳥を殺す可能性が高いという決定を出した後で、この殺虫剤-20年で始めて-を禁止しようとしている。

けれども米国環境保護庁は、1972年にDDTを禁止したが、この「carbofuran」を生産する会社と、農業が主要な州の国会のチャンピオン議員達からの抵抗に直面している。

「Carbofuran」はこれまで40年間存在してきた製品である」とドン・カールソン(DonCarlson)が述べている。彼は「FMC株式会社」(FMC Corp.)の製品開発と製品登録マネージャである。同社は2005年にこの化学物質を約280万ポンド生産している。

「それは、そのラベルに従って使われる時には、逆効果を起こさないで使うことができるプロダクトである」とカールソン(Carlson)が言った。

しかし、アメリカ鳥類保護(American BirdConservancy)によって維持されている「鳥類事故監視システムデータベース」によれば、コロラド州の6件を含めて、この化学物質は鳥殺害の558件のケースに関連づけられている。

「その歴史はその薬物は何百万という鳥を殺したということである。それはまだ出回っている本当に悪い化学物質の最後のものである」とスティーブ・ホルマー(SteveHolmer)、同保護団体の報道官が言った。

「もっと良い代替物」

環境保護庁は、「carbofuran」の鳥と他の野生生物へのリスクがその利点よりも大きいと決定した後で、「carbofuran」に対する禁止令を提案した、と同庁の報道官デール・ケメリ(DaleKemery)が述べた。「それに対する新しい、そしてもっと良い代替物がある」と同氏は述べた。

2005年に実施された「carbofuran」の環境リスク査定で、環境保護省の科学者達は、この農薬で処理されたアルファルファ畑地で最も繊細な野鳥種の85パーセント以上が餌あさり活動をした後で、死ぬであろうという査定をした。

環境保護庁は、1972年から2000年の間で12州から鳥の死の31件の公式報告を受けた。同庁は、全国的な監視システムがないから、多くの死亡事件が多分報告されないままになりそうな事にも留意した。

フィラデルフィア州に本拠がある「FMC株式会社」は、環境庁によれば、「carbofuran」の使用制限に同意した。それは水鳥の死の可能性もあるので、アルファルファ作物からそれを撤回することを含んでいる。

「carbofuran」は典型的にトウモロコシ、アルファルファ、ジャガイモのような農作物に使われている。それは、甲虫類、ネマトーダ(線虫類)、根線虫、のような害虫をコントロールするために使われる。

化学薬品製造業者は、環境保護庁の制限あるいは撤廃に直面している製品は自発的に取り下げる事が多い、その理由の一部はそれらの薬物がまだ海外で売れるかもしれないからである。

独立した科学的助言パネルが「carbofuran」のリスクと利点を評価するために2月初旬に会合を持った。このパネルは、2週間以内にこの化学物質を撤廃する推奨を申し出ることが予期されている。

環境保護庁は今年最終決定を公表する事になりそうである。

Author:事務局 : 2008年03月04日 17:31