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2008年05月08日

■地球温暖化で溶解する極地の氷河がDDTを放出している

ほとんどの国がDDTをスプレーするのをやめて数10年後に、この殺虫剤の冷凍貯蔵されていたものが、今融けている南極氷河からしたたり出ている。新しい研究によれば、この変化はアデリー(Adelie) ペンギンが最近化学物質にさらされてきていることを意味する。

この漏洩痕跡のレベルではペンギンに危害を与える事はないだろう、しかしこの化学物質が存在する事は他の冷凍されている汚染物質が気候変化のために放出されるであろうという事を呈示している、とハイディ・ガイズ(Heidi Geisz)、合衆国グロースター海洋科学バージニア研究所(Virginia Instituteof Marine Science)の海洋生物学者、が、述べている。彼女はペンギン体内のDDTレベルのサンプルを取ったチームを率いていた。

ハイディ・ガイズ氏は以下の事を心配している。氷河が化学汚染物質の「アルファベット・スープ」を海の中に放出していくことになりうる、それはPCBとPBDEを含んでいる。これらは人間の健康障害に関連づけられてきた工業関連の薬物である。

「DDTはこれらの鳥が摂取している唯一の化学物質ではない、そしてそれは確かに最悪のものでもない」と同氏は述べている。

-したたり落ちる汚染物質-

化学者は1874年にDDT(ジクロロ‐ジフェニル‐トリクロロエタン)を初めて合成した、しかしこの化学薬品は1940年代までは殺虫剤に使われなかった。DDT散布は多くの国でマラリアの発生率を切り下げた、しかしこの化学物質による環境上の危機が不安を起こし始めていた。

レイチェル・カーソン(Rachel Carson)の1962年の本、「沈黙の春/鳴き声がない春」(Silent Spring)は一般大衆にこれらの不安を喚起させた、なかでも、どのように猛禽類が高いレベルのDDTにさらされ、薄い直ぐひび割れする卵を産むかを述べていた。

1972年に合衆国はこの殺虫剤を禁止した、そして英国も1984年に同様の禁止をした。若干の国が、マラリアやデング熱のような蚊を媒介とする病気と戦うためにDDTをまだ使っている、しかし世界全体での使用は急落した-1980年の年40,000トンから、現在の年1,000トンまでに急落した。

DDTは微細な浮遊粒子状物質に付着して、それから両極地に向かって移動していく。ハイディ・ガイズ氏は、1999年から南極大陸で研究をしてきたが、南極大陸に発見される汚染物質の長期的変化を測定しようとしてきた。

Author:事務局 : 2008年05月08日 10:34