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2008年05月20日

■有機幼児ミルク(フォーミュラ)がサトウキビの砂糖を含んでいる

エイミー・チェース(AmyChase)は彼女の2番目の息子、エイモス(Amos)が2006年11月に生まれるとすぐに、「Similac」という有機の幼児ミルク(フォーミュラ)を与える事を」始めた。

「私が「Publix」店でこの有機ミルクを見た時、それを買いました、問答無しでした。」とチェース、 アトランタの自称「ヨガママ」が言った。

チェースさんのように、多くのアメリカの親が「Similac」有機ミルクをあらそってすぐさま受け入れた。それは、通常のシミラックミルクよりおよそ30パーセント高い値段である。2007年に、売り出し最初の一年で、それは有機フォーミュラ市場の36パーセントを獲得した。その売り上高は、製薬業界調査社「カロラマ・インフォメーション」(KaloramaInformation)によれば、1千万ドル以上であった。「Similac」の親会社、アボット研究所(Abbott Laboratories)は個別の製品の販売数字を公開していない。

親達は有機がずっと健康に良いと信じるから、それを買っているのかもしれない、しかし赤ん坊が「Similac」有機ミルクが好きなのには彼ら自身の理由があるのかもしれない:それは他のフォーミュラより際立ってずっと甘いのである。この有機ミルクは、砂糖が他のフォーミュラで使っているものよりずっと甘いサトウキビ糖、「サッカロース」で甘くされた唯一の主要なブランドである。

赤ん坊の健康問題がこれまで「Similac Organic」と結び付けられたことはなかった。

しかし小児科医にとっては、赤ん坊にさとうきびの砂糖を与えることはリスクがある:サッカロースは他の砂糖より速く歯のエナメル質に害を与えることができる;また一度赤ん坊がそのずっと甘い味に慣れてしまうと、その赤ん坊はそれほど甘くないミルク、あるいは固形食に抵抗するかもしれない;そして一部の研究では赤ん坊は過食になる事があり、そして生まれた最初の年に速い体重増加を招く可能性がある。それはしばしば幼年期肥満の統計上の予報になっている。

「Similac Organic」ミルクをつくっているアボット研究所のディビジョン、アボット栄養(AbbottNutrition)の報道官キャロリン・ヴァレック(Carolyn Valek)はサッカロースは食糧医薬品局によって認可されていて、「安全で、よく確立されている」と見なされていると言った。 彼女は、「Similac Organic」が他のフォーミュラより以上の甘味料を含んでいない、そしてどんな種類の砂糖でも長期になる接触は虫歯を起こすことができると言った。

ヨーロッパでは、幼児期肥満の突然の増加が緊急の公衆衛生問題である。サッカロースで甘くされたフォーミュラミルクは、2009年の終わりまでに禁止されるだろう。ひどいアレルギーで赤ん坊のために医者によって処方される場合は別である。欧州連合(European Union)は、サッカロースが特別な栄養利点を提供しなく、まれなケースで、致命的な新陳代謝障害を引き起こすことがあり、また栄養過剰を招くかもしれないと判定した「食物に関する科学委員会」(Scientific Committee on Food)の推薦に従ってこの禁止規則を採択した。

しかし米国食品医薬品局/FDAは、幼児ミルクを規制しているが、すでに安全であると分類されている限り、どの砂糖か使用できるかは明示していない。またFDAは、脂肪とタンパク質の場合と同じで、1分量についての砂糖量を設定していない。

それでも多くの小児科医達は、サッカロースをミルクに選択した事に驚いたと言った。

幼年期肥満のリスク要因エキスパートであるジョン・ホプキンス・ブルームバーグ公衆衛生大学(Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health)ディレクターベンジャミン・カバリェロ博士(Dr. Benjamin Caballero)はこう述べている:「私は小児科医としてこれについて非常に心配している。問題は甘い味が過度の量の消費を奨励する傾向があるということである。赤ん坊と子供たちが常に最も甘い手に入る食物に対する好みを見せることを証拠が示している。そして彼らはそれほど甘くない食物よりもいっそう多くを食べます。」

有機のラベリングを規制している米国農務省によれば、成分の95パーセントがある特定の殺虫剤と除草剤の使用なしで育てられるとき、その産物は有機栽培であるというラベルをはることができる。

すべての幼児用フォーミュラは成分に加えられた砂糖を含む、そしてそれを赤ん坊が、牛乳あるいは大豆のタンパク質のなかで消化しなければならない。

Author:事務局 : 2008年05月20日 14:30