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2008年06月19日

■カナダとアメリカで浸透している「農地から食卓フォークまで」

この革命を行なっている人達は普通の消費者と農民で、農民の市場で地域の農産物を直接に取引したいと望んでいる。これらの市場のたかまる人気にもかかわらず、農民市場は、それらの拡大を抑制する現行の法律や規制上の障壁を克服して、そして直面しなければならない。
これらの防壁は食品安全と公共の秩序の名目で正当化されてきた。

地域の政策決定者達は、誰であれ新鮮な果物と野菜を戸外で「年間特別事項許可」無しに売ることを非合法にするバンクーバー(Vancouver)市法規を変更することを拒否することによって、障壁を維持している。農民市場は、公園用地にある共同体庭園に与えている同様な「5年間の場所割り当て」を拒絶されている、その根拠の主張は、フリーマーケットと非合法販売を抑制する為であると言う。農民市場への長期的保証のこの欠如は、農民の参加への自発的意志を削いで、そして消費者の地域食品へのアクセスを究極的に減少させている。

農民市場への公的な障壁のもう1つの例は小規模食肉加工業者を閉鎖させた2007年の地方規正法である、それは家畜を飼育している小規模農民に対し屠殺施設への費用効果が高いアクセスを否定するものだった。この変更はまた生産者とその顧客が農産物市場で、遠隔地の屠殺場に送られる産物のトレーサビリティを保証することを難しくする。このトレーサビリティは、消費者が保証された品質を望み、そして、ホルモン添加、殺虫剤使用、遺伝子変更された成分のような事柄に不安がある消費者にとっては重要な要素である。

地区の農民市場を支配しているルールは、裁培者あるいは加工業者と消費者の間に、トレーサビリティを保証する、直接の交流があることを要求している。この特徴は従来の食品産業には欠けている。従来の食品産業は、平均1,300マイルもの遠隔地で栽培されたり、加工された食品、さらにそれが消費者の口に達する前に6者にも及ぶ人々によって取り扱われた食品に、依存している。

農民市場での供給者とマネージャー両方とのインタビューと調査を含む私の研究は以下の確認をしている:法律と規則からくる障壁が、増大している消費者需要にもかかわらず、食品産業のこの部門の成長を遅滞させている。農地保存措置(Agricultural Land Reserve)から除外される事での農地の喪失、農地上昇価格、公共官吏からのこのセクタに対する適切なサポートの欠如、を通して、これらの障壁は大きくなっている。

だがそれでもすべてが暗いわけではない。例えばブリティッシュ・コロンビア州の政府が「ファームからフォーク」(農場から家庭の食卓)への革命の長所をゆっくりと理解するようになっている。この変化は、改善される健康と食物確保のため地方の産物を食べることを奨励するため2005年に地域の健康当局によって創立された100のコミュニティー食物行動イニシアティブ(Community Food Action Initiatives)のような先駆的活動によって拍車をかけられている。

それにもかかわらず私の研究は以下の発見をしている:農民市場の場所が不定である事、また新しい食肉屠殺規制の他に、深刻な障壁が地域食物革命成功の進路を阻んでいる。公共官吏達は、小規模裁培者、付加価値食物プロセッサ、農民市場を、州全体の食物産業では、ブティック的な小さい一角であるとまだ見ている。そしてこの態度が、地方食物にアクセスする障壁を作りだす広範な公共政策と慣行に浸透している。

-変革がなされるべきである-

農民市場が地方の食物システムの不可欠な部分だと見なされるべきである。 例えば、「ブリティッシュコロンビア農民市場協会」はすべての商品カテゴリーで農業省農業オンライン「InfoBasket」に含まれるべきである。農民市場代表者は、彼らに影響を与えうる提案される法的な、また規制変更でも、協議プロセスに含められるべきである。加えるに、農民市場に開催場所の長期保証を提供するためにこれまでの市の習慣は修正されるべきである。

もうとっくに、バリケードを取り除く時期であるだけではなく、「ファームからフォークへ」の革命家達を地方の食物産業の重要な、そして成長している部分として歓迎する時期が来ている。

Author:事務局 : 2008年06月19日 09:50