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2008年07月28日

■クローン食品のEU市場登場は足踏みになる

ベルギー、ブリュッセル:「ヨーロッパ食品安全局」(The European Food Safety Authority)は先週、クローン動物からのミルクと肉に健康証明を与えることを取りやめて、このような製品がヨーロッパの食品陳列棚にいつか近いうちに届くことはなさそうである。

「ヨーロッパ食品安全局」、独立した諮問機関、からの最終報告は1月時点での原案より。その安全性については、安心保証をあたえるものではない。この報告は、その前に出た「ヨーロッパ倫理委員会」による否定的な査定の後に、発表されている。このような製品を承認するかどうか決めなくてはならない欧州委員会(European Commission)は両方の報告を考慮に入れるだろう。ここでの発見はまた米国の食糧医薬品局の発見と好対象である。米国の食糧医薬品局は今年このような製品が安全であるという結論を出した。もっともそれらを市場に出すことについての自発的な停止はそのままである。

-バイオテクノロジーの抵抗-

ヨーロッパ人はさらにいっそう用心深いアプローチをとるようであり、それは遺伝子操作された農作物でとられたのと類似している。遺伝子操作された農作物では合衆国との何年にも及ぶ貿易摩擦に至った。複数の調査は、バイオテクに対するヨーロッパでの抵抗が、特に食物になると、高いままであることを示している。動物をクローンすることは、まだ若い、そして非能率的な技術である、科学者達はそれが良くなることを期待している。理論上では、バイオテクの工程が病気によく抵抗することができるもっと肉が多い牛や豚を作り出すことができる。

しかし「ヨーロッパ食品安全局」はそのステートメントで24日にこう述べている:「リスクアセスメントでの不確実な事項が生じている、その原因は、入手可能な限定された研究の数、調査されたサンプ数の少なさ、そして一般にこの意見に関連するあらゆる問題が満足いくよう対処されることを可能にする同一アプローチの欠如、である」と言った。いくつかの同様な要点がこの草案段階でも言及されていた、しかしそれらはあまり重さを与えられていなかった。

-強調の変更-

同局の報道官、カレン・タルボット(KarenTalbot)、は、新しい発見事項には強調の変化があることを認めた。それは、企業団体、貿易組織と農業組織、消費者団体、非政府組織との何カ月にも及ぶ協議の後に出たものである。同氏はこう述べている:「結論は基本的には異なっていない。しかし協議の後に、彼等が確かに知っている事、彼等が知らない事をもっと明確に認めた。」
当局の科学委員会会長、ビットリオ・シラノ(VittorioSilano)、は牛と豚にとっては、食品安全の心配は「ありそうでない」と言った。しかし彼は「証拠の土台は、成長して、そして一貫した発見を見せているが、まだ小さい。」と、付け加えた。

-EUコミッションの考慮-

24日にでた意見は、EUコミッションによって考慮される3つのアドバイスの1つである。そしてEUコミッションは、27国の欧州連合の中で市場に出されるクローン動物からの食物に認可を与えなければならないであろう。もう1つの見解は、「科学と新しい技術に於ける倫理に関するヨーロッパグループ」による報告で1月に出された。それはこう述べている:「食料供給のために動物をクローンすることが倫理的に正当であるかについて疑点がる。それは「クローンとその子から食物生産を正当化する説得力がある議論を見なかった」と付け加えた。

24日の「ヨーロッパ食品安全局」の報告はまた、クローニングと結び付けられる健康と動物保護問題に留意している。実際、この工程は、技術が改善すればその比率はおそらく下落するだろうが、生き残ることができない異常な動物の比較的高い割合を生み出している。

Author:事務局 : 2008年07月28日 17:50