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2008年08月19日

■市街地農業への排水使用

排水が、発展途上国で、都市の農地に潅水するために広く使われている、これは有利な点と不利な点を持っているものであると、ストックホルム(Stockholm)で開催されている「水の会議」で提出された53都市の研究が、示している。

排水利用農業が、都市の食料供給に重要な貢献をして、そして貧しい人たちに生計を提供するのを助けている、しかし消費者のためには、特に料理されずに食べられる野菜が、健康障害に至ることができる、と「国際水マネージメント研究所」(International Water Management Institute)(IWMI)による報告書が述べている。

排水は「都市の消費者の多数を助ける事、そしてまた害を与える事の両方をする大きな可能性がある…」と 「国際水マネージメント研究所」の研究者、リカ・ラシド・サリー (Liqa Raschid-Sally )、が、ステートメントで言った。

この研究は調査された市の80パーセントが農業のために化学処理されていないか、あるいは部分的に処理された廃水を使っていることを示した。調査された都市の70パーセント以上で、都市の農地の半分以上が排水で潅水されている。

排水は主に野菜と米を生産するために使われている。この慣行は土地の2千万ヘクタール(ほとんど5千万エーカー)で使われている、特にアジアの国、中国 、インド、ベトナムで、利用されている。また「サハラ以南のほとんどあらゆる都市、また多くのラテンアメリカの都市で使用されていると、このステートメントが述べている。

例えば、ほとんど2百万人の住民を持っているガーナ(Ghana)の首都アクラ(Accra)では、およそ20万人の都市住民が、排水で潅水されている都市の農地100ヘクタールで作り出された野菜を毎日購入している、とこの研究報告が述べている。

この報告は、排水使用を禁止する事を要求していない、それはそのような動きが、「市街地農業に依存する都市の消費者、農民、他の人たちに悪い影響を与える」ことがありうるからだと述べている。

その代わりに、この研究は地域の当局が、安全な排水使用のために政策を発展させるよう督促していて、そして以下の低コスト措置を提唱している:点滴潅水利用、産物の正しい洗浄、浮遊している固定物を沈降させる事を可能にする排水貯蔵池の設置。

Author:事務局 : 2008年08月19日 11:11