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2008年08月11日

■ノルウェーが抱える有機農業の問題

有機栽培農産物へのマーケットが拡大しているにもかかわらず、ノルウェーの農民は農業の生態尊重部門を早く去って行っている、他方他の農民はそれに負けない速さで参入している。離脱者達は有機農業では十分な金をもうけることができないと主張している。

チュリッド・ウエンチ・アサム(Turid Wenche Asum)さんは従来の農業に戻ってから、彼女の生産高が15パーセント増加するのを見た。

ノルウェーの農民は大規模な経済を享受する事はほとんどないが、生態尊重のオペレーションより従来の農業でもっと多くの金をもうけている。

ノルウェーの新聞「Aftenposten」は農業研究所からの数字をこう報告している:7人の有機農業の参入者に対し、6人が離脱している。

有機断念をしている人達は、自分のオペレーションを文書化する手間と官僚体勢を非難している。「人は信用されていない、な、という感じを受けるのです。」と以前有機農業をやっていたチュリッド・ウエンチ・アサムさんが言った。

彼女は従来の商業農法に戻っている人たちの1人である。彼女は、「Hedmark」郡

「Sor-Odal」で有機穀物を栽培して7年を過ごした、そしてまだ環境上好ましい方法で彼女の農場を経営しようとしている、しかし彼女はエコロジー証明のために必要とされる書類作りをするのには耐えられなかった。

彼女は「Aftenposten」紙にこう述べている:「私はいくつかの組織のメンバーでなければならなかった、そしていつも提出しなければならない書類の山があった、そして絶対的にすべてがモニターされなければならなかった。エコロジー尊重でオペレイトするのはずっと多くの仕事になる。そして時給はあまりにも低かった。それはとにかく割りが合わないのです。そしてあまりに難しかった。」

有機事業からのアサムさんの離脱は、有機飼育の肉や有機飼育のミルクから有機栽培の果物野菜まですべてに対して増加する消費者需要がある中で起きている。農民達は長い間エコロジー尊重オペレーションを拡張するよう、あるいは専門的な特別作物に焦点を合わせるよう政府に奨励されてきた、そして現在の政府は2015年までにノルウェー農業生産の15パーセントを生態尊重農業にする目標を設定している。

しかし有機生産高は低迷している、そして政府目標が到達されることはとてもありそうにない、ノルウェーで食物に有機栽培という商標を与えることができるかを監視して、承認する政府規制局(Debio)は、有機農業が直面しているチャレンジに気付いている。

「我々はエコロジー尊重生産を確保しようとしている、そして農民達にそれを魅力的にするためにもっと一生懸命働く必要がある」、と「Debio」のモルテン・イングヴァルドセン(Morten Ingvaldsen)が「Aftenposten」紙に言った。

農民の有機産物トレード連合「Oikos」のマイケン・ポレスタッド・セレ(Maiken Pollestad Sele)はこう述べている:「有機規制機関「Debi」は農民達のフィードバックを聞く必要がある。そして、もし政府が本当に生産目標を達成するつもりなら、政府はまた農民達が直面している問題をもっと親密に見る必要がある」

Author:事務局 : 2008年08月11日 18:07