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2008年10月22日

■科学者がvCJDテストが「18か月後に利用できる」と明かして倫理的ジレンマが生まれる

ジレンマ:vCJDは現在治療できない、しかも患者は、一生その兆候を見せない場合もある。

狂牛病の人間型神経障害病を持っている人を識別するテストが18か月後に利用できうると、科学者は主張している。このテストは、「異型クロイツフェルトヤーコプ病」のより高い危険にあると疑がわれる人々へ開業医を通じて利用できなければならないだろう。しかし、それは、現在では治療できない、そして一生の内に十分に症状がでないかもしれない状況の為患者にテストを提供するという倫理的ジレンマを呈することになる。

それはまた外科手術のような厄介な治療を実施する事から国民医療制度の職員を保護する為に患者を振り分ける事に利用されるかもしれない。そのテストは血液を選別する為ー今はできないのだがー潜在的な献血者から国民医療制度の患者に汚染輸血を防止するのに使用できる。しかし、それは実際面では「非現実的」であるという心配がある、なぜならそれが献血者を引きとめて、血液ストックの急落が起きるからである。

エキスパート達は、献血者達が、潜在的な不治の病気と診断される恐れ、またそのテストの正確さにかんする心配で、献血する気がなくなるだろうという事を認めている。

これまでのところ、167人の英国人が、1990年以来vCJDに罹っている事が発見されてきている。その罹病者の大多数が死亡している。4人は献血された血液によって感染したと思われている。

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1980年代のBSE勃発はその拡大を止めるために牛の大量抹殺を引き起こした。

しかしながら、さらに数千人が感染を潜ませているかもしれない事が恐れられている。専門家達はその感染は初期1980年代と後期1990年代に食物を通じてBSEに感染した牛から伝染させられたと、信じている。

この病気は、潜伏期間と個人の遺伝的感受性に依存して、発症が進行するのに何年もかかる事がある。

現在では、初期の診断テストは無い。医者達は、臨床的症状、それと病状後期段階でのMRIスキャンに依存している。治療法は存在しない。

ジョン・フォーサイス、「血液・組織・器官に関する安全助言委員会」議長、は、献血血液と組織がvCJDを引き起こす因子を持っている可能性を受けて、既にその危険を最小限にする措置が取られている、と、述べた。

その措置には、海外からの輸血供給の輸入、輸血に使われる血液からの白血球の除去(それが感染因子を伝えうるので)が含まれている。

Author:事務局 : 2008年10月22日 15:44